昨日、今日と「バァの味噌作り」の公民館講座がありました。
これはワタクシが講師を務めておりますんです、ハイ。講師などと言うと、なんかエラそうですけれども、エラくないんです、別に。エラいのはバァなんです。
講座の皆さまはワタクシなんかよりも圧倒的に主婦力が高い方ばかりですので、あっという間に片付けなんかもして下さって、ワタクシは喋っているだけで良くて、実に楽をさせてもらっています。
ワタクシがバァから味噌作りを習ったのは、数えてみたら9年前、ということになりまして、もうすぐ10年、ということになろうとしています。
10年近くもたったら、このバァの味噌作りも暮らしの中にすんなり組み込まれまして、特にタイヘンなこともなく、アタフタすることもなく、ごく自然に、この時期になったらボチボチ準備して道具類を出して、というように、もう季節の行事のようになるものです。
こうなったら一応、「バァの味噌作り」を継承した、と言えるのではないだろうか、と思うんですね。
何かと中途半端なワタクシでも、このことは一つ、嬉しいことです。「バァの味噌」の愛好者も年々増えておりますし。
昨日は味噌の仕込みが終わってから、地域の民泊受け入れの会議に参加してきました。
わが家では民泊の受け入れはやっていないのですが、民泊に来たヒトビトの希望があれば体験活動の受け入れをやっているのです。まぁしかし、そうそう体験活動の依頼はなかろう、と高を括っておったらばですね、9月と10月に来る修学旅行生の体験活動で「ふくれもち作り」と「肉まん作り」の希望があったそうなのです。
それで昨日、会議に参加して打ち合わせをした、というわけです。
その時にいろいろ聞いていてビックリしたことには、動物アレルギーとか食物アレルギーの子がものすごく多い、ということです。本当に大変な時代だ、と思ったことでした。動物と暮らせなかったり、なんでもかんでも食べられなかったり、名前は読めなかったり(これは関係ないか)、今の時代の子供たちはホントに何かと難儀なことですな。
わが家は犬猫埃とアレルゲンだらけですから、やはり民泊受け入れなどしない方が無難である、と思ったことでした。
さて、その「ふくれもち作り」には8名、「肉まん作り」には12名の子供たちが来るそうなんですね。「木ノ口かたし」で毎週やっていることだから、なんとかなるでしょう、と思いますが、初めてのことなので、ちょっとドキドキします。
そうかと思ったら、9月には中学生が職場体験にも来る、とのこと。これも、先生に受け入れ先になってくれないかと頼まれた時には、なぁに農家の職場体験などそうそう希望はないだろうから、と思って引き受けたところが、昨年は2名が来て、今年は3名来るとのこと。
そして、さらに9月には時々島外から来て下さるお客さまの家族からも農場体験を頼まれたりしています。
誰もが便利な世の中で暮らすようになると、何かの「体験」というのは、わざわざ他所に行かないと出来なくなってしまうものなのかもしれませんね。
生産性は怖ろしく低い農家のわが家ですが、こういうところでお役に立てるのなら、それはそれでいいのかも、と思いつつ、それでもなんとか生産性も上げて、いつの日か立派な農家になることを夢見ているワタクシです。