自己満足のススメ

この年末は、掃除などが結局全部は終わらなくて、その続きを年明けにボチボチとやっている間に松の内が終わってしまった、という感じ。

年賀状も子供に取られて枚数もないままモタモタしていたら、とてつもなく遅くなり、しかもあまり出せずじまいで随分と不義理をしておりまして、ホントにスミマセン、とここでも謝っておきたいと思います。

そんな調子でノロノロとしておりますが、今日は障子の下の薄汚れたベニヤ板の部分に和紙を貼ってみたら、なんだか嬉しくて自己満足しました。
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これbefore。写真ではよく見えませんが、下の部分、ベニヤがヘロヘロになっていて、しかも実に汚いのです。

そしてafter。
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この和紙は、前にブログに書いたことがある、山形県上山市の高松という地域で、たった一人残った紙漉き職人の一郎さんというおじいさんが漉いた紙に、ワタクシたちが描いた絵と日付を、これまた山形の印刷会社の方々に尽力して頂いて印刷し、出来上がったものを綴じてカレンダーにして結婚式の記念品にした、というものなのです。

近くで見ると、こういうのです。糊がまだ乾いてませんが。
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春夏秋冬の4枚セットで、これは冬です。この背景に描いている山、というのがワタクシたちが暮らしていた地域で見えていた、低くてカワイイ山々なのです。ご存じ「かさこ地蔵」は山形の民話です。

このカレンダーは1999年から2000年のものです。籍を入れたのが1998年、結婚式をしたのが1999年、そして長女のハナが生まれたのが2000年の3月ですから、本当にまだ初々しかった頃のワタクシたちが作ったものなのですな。


前の「かたし」が終わって、その後の大混乱期からもうすぐ3年。わが家もようやく片付けが進んで、落ち着いてきたように思いますが、これまで本当にタイヘンだったなぁ、と思います。

何しろ、大きな「かたし」の建物の荷物の多くをわが家に運びこんで、片付け&掃除が苦手なワタクシにとっては、それをどうすればいいのか皆目分からないまま生活しなければならなかったし、新しい「かたし」を建設しながらの作業場で店を続けていたし、様々な状況の変化や時代の変化についていくことは難しかったです。おそらく大きな喪失感からか、自分の心の状態もよくなかったのでしょう、ひどい人間不信や疑心暗鬼の状態にもなり、苦しい日々が続いていました。

まぁコレは、少しづつ家や新しい「木ノ口かたし」も整ってきて、自分も立ち直りつつある今だから言えることですが。

急に思いついて、この一郎さんの和紙を引っ張り出してきて、触れた途端、その質感に泣けてきました。ホントに美しく、素晴らしい紙です。

ワタクシは山形に住んでいた新婚の頃、今思えばあまりにヒマだったので、一郎さんが紙漉きの作業をしている期間、山形~上山間のJRの定期券まで買って、作業を見に通いつめ、その紙の原料の楮が畑に植わっているところから、蒸かして皮をはがして、叩いて紙を漉いて搾って乾かして、という一連の作業を長い期間かけて全部見て、その紙がどうやって出来てきたかを知っているから、なおさらその紙の美しい光を感じます。

今まで、それがもったいなくて、使えなかったのですが、納戸にしまいっぱなしの方がもったいないことではないだろうか、と思いなおし、このようにどんどん使うことにした、というわけです。

他のヒトにとっては、どうであっても、これは自分にとっては本当に大切な紙です。それが玄関にあって、自分が家に帰ってくる度に迎えてくれる、というのは実に嬉しいことだ、と大満足。

他人の目より自分の満足、というのが大事だなぁ、と思ったことでした。

そして、不思議なことに自分を満足させると、「もう一度ヒトを信じてみよう」という気持にもなるものです。

まぁ、そう単純なことでもない事情もありますが、そんなふうに思ったのは確かです。

それからもう一つ、これも些細なことですが、台所にかけてある用事を書くための、クボタに頂いたカレンダーをちょっとだけ変えてみました。
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下に営業所の住所とか電話番号とか書いてあるのを切り取って(福岡営業所だから意味ないし)、月ごとに気に入った写真(これも頂いたもの)を張る、という、たったのこれだけで、これも大満足。

ちなみに1月は、去年サトが学校でやった京劇の時の写真です。お正月らしくメデタク華やかな感じでいいなぁ、と思います。実際これは本当に華やかでスゴかったし、観賞していて血沸き肉踊る、という感覚になったほど面白かったので、それを思い出すのも良いことですね。

こういうちょっとした自己満足もなかなかよろしいです。

そして、今日の夕飯。
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イノシシ鍋つまり「牡丹鍋」と白い発酵飲料。これもウメー、サイコー、と、シアワセでした。

いやはや、自己満足はよろしいですぞ。












第二回プラチナブロガーコンテスト「くらし部門に応募します」


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by sanahefuji | 2018-01-09 21:30 | 雑記 | Comments(0)
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