長崎県下の子供の合唱団が一堂に会する合同演奏会なるものが、今年は諫早市で開催されておりまして、それに参加するため三姉妹は昨日の朝から出かけていて、明日の朝まで帰ってきません。
というわけで、わが家はワタクシ達夫婦とコータローの期間限定3人家族になっております。
五島に来たばかりの頃は、ハナしかいなかったわけですから、あーこんなに静かだったんだなぁ、と改めて思いました。コータローがひっきりなしに喋っていたとしても、ドタバタしていたとしても実に静かに感じます。
洗濯物が少ない!洗う茶碗が少ない!準備するごはんやおかずの量が少ない!片付ける頻度が少ない!準備する物が少ない!諍いが起こらない!
などなど、人数が半分になると途端に家事やその他諸々ラクに感じられます。感じられる、というか実際ラクなので、なんだか束の間の休日をもらったような感じ、そしてコータローは束の間のひとりっ子。
仕事にはなりませんが、一緒にブルーベリー畑に行って休憩の図。
あっちに行こう。
そしてズンズン歩き出すコータロー。
目的は水遊びでした。ここにあるホースから田吾作部会の田んぼなどへも水を引いています。冷たくてきれいな水です。
その田吾作部会の皆様の田んぼ。稲は元気に大きくなっています(もちろん草も)。看板も立ちました。
農場にも夏がやってきて、そこここにリョウブの白い花が咲き誇り、山も田んぼも草も小川も光っています。
半泊で塩を作っている佐藤さんが、鶏小屋の傍らに日本蜜蜂の巣箱を二つ設置していたのですが、そのうちの一つに去年蜂が入ったのです。それで、その蜜を集めたものをワタクシ達にも一瓶分けて下さったのですが(何もしてないというのに)それをスプーンですくって一口食べた時「あ、花の味がする!」と思って感激し、本当に嬉しくなりました。
「うとん山農場」の空気や景色というのか、そこここに咲いている花の味、と思えるような(子供の頃は実際によく花の密をちゅっちゅと吸っていたものです)香りと味が、口の中にぱぁーっと広がったのです。
その時、強烈に思ったのは「食べ物って環境そのものを食べているんだなぁ」ということでした。
もっと言えば、ワタクシ達人間も含めた生き物は、周りの環境で出来ているというか、それは別々に分離できるものでもないんだなぁ、というようなことが、しみじみと胸に迫ってきたのでした。
気長に、ここで、自分の出来る事をしていきたい、と改めて思います。