昨日の特に午前中は、予想以上の大雨大風で、ムムムこれは「かたし」休みにした方がよかったかな・・・と思いました。ま、来るヒトもいないだろう、と思ったら、いらっしゃいました。もう本当にありがたきこと、というかなんというか、ご無事で何より、でございました。
「かたし」の売り上げもいつもの3分の1くらいにはなりました。あの天候でしたから、ゼロでも仕方がない、と思っていたので御の字です。
いつもいつも本当にありがたいことです。
さて、そんな「土曜日開店『かたし』の人生劇場」ですが、ここで重大なお知らせがあります。
来年の3月で、「かたし」開設10年の節目を迎えるのですが、この「かたし」の建物の賃貸契約が10年間ということになっていました。この度、大家さんの家族が二世帯になり、この建物あるいは敷地を何らかの形で使うということで、この賃貸契約を継続しない、という通告を受けました。
契約期間が10年間ということは確かで、継続の可否は大家さんに決定権がある、というのも確かなことなので、本当に残念ながら、来年の2月28日をもって、「かたし」の建物をお返しすることになりました。
というわけで、土曜日開店の「かたし」は、残すところあと20数回、ということです。2月は丸一か月を片付けに費やすので、お店は来年の1月いっぱい、ということになります。
残念ではありますが、残された「土曜日開店『かたし』の人生劇場」を、みんなが楽しく過ごせるように、これまで通りやっていきますので、今まで以上によろしくお願いいたします。
思えば、この「かたし」の建物がワタクシに訴えかけているような気がして、建物の再生に向かって動き出したのが約10年前。建物の声なき声に従って、壊れかけていたこの建物をなんとか再生して維持したい、活かしたい、と、ただただガムシャラにやってきました。もちろんワタクシ一人ではなく、みんなで力を合わせてやったことで、本当に多くのものを得ることができました。
この建物はワタクシにとっては学びの館の学校であり、声をかけられたことで恋愛が始まった相思相愛の恋人でもあり、そしてまたひどく手のかかる子供のように世話をしなければならない存在でもあり、かと思えば荒波の前に立ちはだかって守ってくれる親のようでもあり、癒しの時間をくれる友達のようでもありました。
だから、代わりになる建物というのは、そうそうみつからないと思います。
従って「かたし」をどこかに移転して再開、というわけにもいかないと思います。
「かたし」は単なる「店」ではないのです。もちろん店もやっていましたが、それよりもむしろ「井戸端会議」の場所として、あるいは人と人、人とモノを繋ぐ空間としての役割の方が大きかったと思います。そういう空間こそが本当に重要だと考えていたからです。
だからこそ、「かたし」で蓄積されたものは、次の展開に活かせることでもあります。
どのような形になるかはまだ分かりませんが「かたしグループ」は、またまた皆様の前に現れることと思います。
それまで、どうか温かく見守っていて下さい。
そうそう「かたし」は永遠に不滅ですヨ!