昨日の時点では、何故電車が止まっているのか、一体何が起こっているのか分かっていなくて、その後テレビなども見なかったので、事の重大さに全く気がついていませんでしたが、あの線路上で、あわや大惨事(特急列車の正面衝突)になるような出来事が起こっていたのですね。ゾッとしました。
電車が動かなくなって長崎になかなかたどり着けず、従って島のヒト(ワタクシたちのことだけど)は長崎で一泊する羽目に・・・ということだけですんで、本当によかった、と思います。
いつの間にか、特急列車の車内販売のおねーさんなんかもいなくなっていて、どこも経費削減なのね、ということは思ったけれど、安全管理が削られてしまうようではホント困るなぁ。
ワタクシの超個人的な希望で言えば、この「かもめ」の黒い革張りシートというのは無駄に豪華だと思えるので、そのような部分では経費削減して全然かまわないのだが、と思いますね。
なぜかと言うと、第一にこの革張りシートは座るとやたらするすると滑る。こんなに滑るシートに落ち着いて座っていられるには、おそらくある程度の「恰幅の良さと目方」がなければならないのですな。つまりこれは、こういう椅子にどっかりと座ることができる、ややメタボ気味な(じゃなくてもいいけど)ビジネスマン、というのを主なターゲットに作られた列車なのではあるまいか。
その証拠が、この肘掛け。
これが、小さな子供連れのお母さんにとって、どんなに使い勝手が悪いか、ビジネスマンには分かるまい。「かもめ」の肘掛けがどうしてこう無骨で頑丈で可動不可能かというと、ここにテーブルが内蔵されているからなのです。
このように。でも、これって別にここに内蔵しなくてもいいようなもので、前にパタッと畳んでしまえる、あの旧式のテーブルで十分なのではないか、とワタクシには思われます。
なぜなら乗り換えをしながら何時間も特急列車に乗っていると、小さな子供というのはどこかで必ず一度は寝るもので、その時に、この肘掛けが本当に邪魔になるからなのです。
こちらは、同じ特急列車でも「ソニック」の座席なのですが、これは肘掛けをこのように上にあげることができます。この肘掛け可動式というのが、ちょっとしたことのようで本当に素晴らしい、親子にもはたまた新婚さんや恋人にも優しい発明と言えないだろうか、とワタクシなどは思うわけです。
こうして2人の座席の境界がなくなることで、幼い子供は隣に座ったおかあさんの「おひざ」ですやすやと眠ることができるし、初々しい新婚さんの手と手が触れて「アラ」なんて頬を染めるってなことになるかも(今時なるか?!)しれないではないですか。
いや、後者はともかく小さい子がいるヒトには、この「肘掛け可動式」ということが、特急列車には絶対必要である、と断言してもいいくらいです。少なくともワタクシはそうです。
というわけで「かもめ」の革張りシートとテーブル内蔵肘掛けは、子連れにはありがたくない無駄に豪華な設備と言えます。
今後とも「かもめ」よくよく利用する身といたしましては、普通の座席でも十分なので(今さら変えることもできないでしょうが)、どうか安全運転をしてもらいたい、と強く願う次第であります。