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お母さんは何故「お泊り会」に難色を示すのか

ワタクシは子供のころ、キャンプというのは「学校に泊まること」だと本気で思っていました。

というのも、ワタクシが通っていた全校児童20数名の小学校では、毎年夏に「校内キャンプ」というのがあったのです。昼間に学校の裏の海で泳いで帰ってきてからカレーを作って夕食とし、運動場で花火をし、裏の天神様に肝試しに行き、そしてみんなで教室に雑魚寝して、朝はご飯とみそ汁を作ってみんなで食べる、というもの。

その頃、田舎のヒトビトはキャンプなどに出かけませんでしたし、アウトドア、という言葉なども流行ってませんでしたから、中学校(こちらは全校生徒60数名)でもやっぱり校内キャンプで、そして小学生よりも少しお兄さんお姉さんになっているわけなので、自分たちで石や煉瓦などを持って来て竈をこしらえ、そこで調理をする、というふうに少しレベルが上がっていたのです。しかも、メニューはカレーと決まっているわけではなく、班で話あって自由に決めて、それを作る、というようになっていました。

それがキャンプだと思っていたので、山などにキャンプに行った時は、随分と違うもんだな、と思ったことでした。

でも、校内だろうが山だろうが、友達と一緒に夜を過ごす、というのが楽しいのですから、まぁどっちだってよかったのだ、と思います。

そういう楽しい思い出があるので、ワタクシなどは子供たちの夏の行事を決める時、子供たちの間から「お泊り会をしたい」という意見が出れば、大いにやったらいい、と思う方です。いや、もっと言えば、どうにかしてその願いをかなえてやりたい、と思います。

ところが、これがなかなか大人たちの合意を得られません。

これは、もう何年も前のことで、現在のことではないのですが、まだ今より人数も多くて、地区ごとに夏休みの行事を決めることになっていた時のこと。

子供たちが司会進行もして、意見もつのって、夏の行事を決めていました。それで、子供たちが話し合った結果、「公民館でお泊り会がしたい」、ということになりました。

オトナ達は手帳などをぱらぱらしつつ、予定を確かめ、あまり乗り気ではないながらも、まぁこの日ならできるんじゃないか、年に一度のことだし、何かと消極的な子供たちが、自分たちで決めたんだから、とやる方向に進んでいっていました。

ところが、一人のお母さんが(もう既に学童や生徒はいなくて学校からは遠く離れておられるヒトですから誰だろうなどと探らないでくださいませ)猛反対、あらゆる理由を並べたてて、絶対に阻止する、という態度をあからさまにしたので風向きが変わりました。

それまで、まぁ仕方ないかな、としぶしぶ賛成していたお母さんたちも、一気に反対にまわり、そしてそのお母さんの剣幕におそれをなしたお父さんたちは一言も発せず。

ワタクシたちとあと一人くらいの保護者だけが、でも、子供たちがせっかく話し合って決めたのだからなんとか出来ませんかね、とおずおずと申し出たものの、「けんもほろろ」というのはああいうことを言うのか、という見本のごとく却下され、とうとう子供たちのその願いは廃案になりました。

ちなみに、その後、その「お泊り会絶対反対」のお母さんがいなくなってから、公民館でのお泊り会は実現できまして、その時は先生も夜に来てくれて怖~い話なんかしてくれて、ホント楽しかったのですが、今度は子供の人数が少なくなりすぎて、地区の子供会の行事そのものがなくなってしまった(地区ごとではなく全校の行事になった)、という経緯があります。

遠くに出かけるわけでなし、すぐそこの公民館でお泊り会、などというささやかな冒険が、なぜこうも無残に握りつぶされなくてはならなかったのか、ワタクシはここで、そのことを検証してみたいと思います。

断固反対!!というほどではないにしても、できれば「泊まりはナシで」と考えるお母さんは多いようだ、というのを、昨日行われた話し合いの時にワタクシは感じました。

何故なのか?

まずは、「お母さんは忙しい」というのが第一に挙げられる、と思われます。

ワタクシも一応お母さんなので、分かるのですが、お父さんよりも圧倒的に子供についての用事が多い、ということです。それもこまごましたことが沢山。一人一人に全部あります。そして、家のこと。これもたいしたことでもないことでも、ゴマンと重なればお母さんの気持ちや時間のゆとりを奪うのです。それに仕事もしていれは、これ以上やることを増やしたくない、というふうになって当然かもしれません。

お泊り、となると2日に渡って行事、ということになってしまいますから、行事は1日で終わらせたいという気持ちが「お泊り」を拒むのです。

そして、第二に「お母さんは心配症である」ということもあるでしょう。

自分も一緒に泊まる、というのは負担だからやりたくない、かと言って、他人に任せるのも心配である、とりわけ夜にヨッパライと化すお父さんたちが、いくら「自分たちが夜は見るから大丈夫」などと言っても信用ならない、ということがあるのではなかろうか。

お母さんは忙しく、そして心配症、というのが「お泊り会」に難色を示す2大理由だ、というのがワタクシの結論ですが、それでは、どうすればいいのか、というところまで言及せねばなりますまい。

本気で子供たちが「お泊り会」を目指すなら、やはり1か月くらいは前から「お母さんの負担軽減」を積極的に取り組み、この話し合いが持たれる時期までにアピールする必要があります。

その時にお父さんも巻き込み、外堀を埋めていくとなおよろしいですな。

具体的には、自分のことは自分でする、宿題や学習はもちろん、洗濯物を取り込んで畳んで片付ける、茶碗を流しにためないうちにすぐ洗う、風呂や洗面所をピカピカにする、お父さんも、靴下をその辺に脱ぎっぱなしたりしないで、さっと洗濯かごに入れる、出したものは片付ける、などなど、とにかくお母さんの用事を一つでも減らす、そして、実はそれは「お泊り会」がしたいからなんだよ、とさりげなく明かす。

このように具合に攻めていき、「おや、今までとは何かが違うな」とお母さんに思わせられたら、ひょっとしてお母さんも折れて、そうかそうか、そんなにやりたかったんだねぇ、となるかもしれないではないですか。

しかし、そこまでしなければ叶えられない願いか、という気がしないでもない。ま、しかし、これは「忙しいお母さん」に対する子供側の対策。

そして、もう一つの「心配症のお母さん」というのは、外野はどうしようもないことです。これはお母さん自身の問題なので。

いろいろ心配だけど、まぁヨッパライのヒトビトだけしかいないところでも、何かあったら子供が自分たちでなんとかするでしょう、と腹をくくって、自分は夜のんびりする、というのも一日くらいいいか、と思えたら良いですね。

昨日の話し合いで「お泊り会はダメっぽい」と子供たちに告げたところ、「えー、やりたい!」「子供に聞いて欲しい」などなどブーイングが起こったわが家です。

それでいろいろ考えた、というわけです。














by sanahefuji | 2015-06-02 14:15 | 雑記 | Comments(0)