長女が一年生になって小学校にかかわりが出来たことで、「田んぼをやりませんか」という話を持って行き、実際に学校で田んぼを作り始めて8年たちました。
始めの頃は、わが「うとん山農場」まで来てもらってやっていたのを、学校の校庭で苗を作り、学校のすぐ横の元田んぼを借りて復活させたことで、学校の本当に近くで米が作れるようになりました。
みんなで種をまき、校庭の隅に置いた苗箱に毎日水をやるのも子供たちの仕事です。立派な苗が出来ました。
そして田植え、の前のどろんこオリンピックでは、最初やや躊躇する子供たちに大人がお手本を示しました。
おかげで(?)後半は泥にまみれていた子供たち、田植えもしっかりやりました。
ゆがんでいたり、束で植えてあったり、乱れていたりするところが、なかなか味があってよろしいのです。
子供のころはごにょごにょとしかモノを言えなかったワタクシなどは、みんなお利口に感想などをハキハキ言えてすごいなぁ、と感心します。しかし、言葉で表せなくてもよいのです。足に残る泥の感触や水のぬるさあるいはつめたさ、その時の空気、といったような、田んぼの感覚が、少しでも子供たちのどこかに残ればそれでいいのではないか、とワタクシは思うのです。
ワタクシの小学校の周りには田んぼがなかったので、作っていたのは芋でした。芋を掘っていた時の土のつめたさや、肌の白い、あるいは赤い芋が土の中からごろりと出てくる時の嬉しい感じ、そしてまた畑の横の朽ち果てた家の壁からのぞいていた縄が絡まった竹の格子の様子まで、ワタクシは鮮やかに思い描くことが出来ます。そしてそれはワタクシにとって大切な心象風景なのです。
現代では米の消費量は減り、パンや麺類を食べることも多いけれど、やっぱり米は日本人にとって本当に特別なものだと思うので、生の田んぼ体験ができる環境にあるなら、みんなやった方がいい、と思うのです。
そしてここの小学校では田んぼの横の畑では芋も作り、五島のソウルフード「カンコロ餅」を作る、というのがこれまたスゴイ。一つの食べ物の始めから終わりまで関わる、というのは今時なかなかできません。貴重です。
しかし、子供たちもオトナたちも忙しいです。昨日は田植え、そして今日は地域で「環境美化活動」というのがあって、草刈りです。田舎はどこも草との戦いです。
田舎に住みたい、と考えておる方々はぜひとも草刈り機を備えて下さい。そうすれば地域の重要な草刈り要員として重宝されること間違いなしです。大丈夫です。草刈り機は貧弱なワタクシでも使えます。ぜひ草刈り機と共に田舎に住みましょう。
本日の「庭先かたし」、濱崎さんのカボチャがきました。「畑にしばらく行けんじゃったら、カボチャがなっとったっさ。」とのこと。まさに自然農場、であります。
そうそう椿油も二本入りまして、あと一本あります。4合瓶3000円です。
農場にあるととっても良い感じなのに、活けるのはとてつもなく難しく、良い感じになりませんでした。
がしかし、今日も良い「庭先かたし」の一日でした。