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2015年 たねわたしの会 最後のカオス

今週から骨組みを組んで、竹かごを編み始めました。
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竹の骨組みをこのように、碁盤の目状に線を描いた段ボール紙の上で合わせていくのですが、この紙は最初の年に自分で作りました。前日にこの紙がどうしても見当たらないこともあり、金属ゴミの回収日でもあったことから、この機会にその紙が置いてあったはずの場所を片付けました。

この場所は、この家に引っ越してきてから13年もの間、手つかずの場所でありました。というのも、ここに前に住んでいたお婆さんと、まだ意思疎通ができた最初の頃に、お婆さんが「ここにある物はとっといてな」と言ったからなのです。

そのお婆さんも亡くなってもう何年もたつし、そこにあったのは錆び錆びの古い電気炊飯器やポット、一升瓶、ポータブルトイレ、古い石油ストーブなどなどで、処分しても問題ないだろう、と判断した、というわけです。
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この正面の部分がそうです。空っぽになりました。物でぎっしりだった、ここがこうなると、多分この空間一帯がきれいになっていくだろう、というのが予想できます。

「かたし」の引っ越し準備と共に昨年の秋ごろから始まったお片付け、少しずつ、しかし確実に進んでおります。

家も片付いてきておりますが(見た目そう変わってないけど)、それよりも何よりも、一番片付いたのは、自分の頭と心です。

このことについては、今までのワタクシのように、人知れず苦しんでいるヒトビトの参考になるかもしれないので、もっと時間をとって、いつか詳しく書きたいと思っています。

ワタクシは長い長い年月、心も体もずっとキツかった、と思います。20代後半から、本当にここ最近までずっと、です。今考えると、その状態でよくいろいろやってきたもんだ、と思います。

今みたいに体と心が楽だったら、もっともっといろいろ上手にできたんだろうに、とも。でも、その状態が無駄だったとは思いません。その状態があったから、これからがあるのだと思っています。

もちろん、これからも苦労がないわけではないでしょうが、これまでの生き辛さや、体のキツさに比べれば、全然どうということもない、と思います。

本当に、よく生き延びた!

と思います。

そうそう、竹かごに使う紙は、結局うちにはなくて、昨シーズンから師匠のお宅に置き忘れていました。でもそのおかげで、わが家における最後のカオスが片付きました。

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今シーズンの第一作目、どんな感じに仕上がるでしょうか。楽しみです。


ちょくちょく、畑に行く時間もとれるようになりました。
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by sanahefuji | 2015-11-06 13:42 | たねわたしの会 | Comments(0)

ここは五島列島福江島。「かたし」とは椿の古い呼び名です。2001年にIターンして就農した私たちが週に一度、土曜日だけやっている直売所&飲食店、ときどき居酒屋(居酒屋は予約制)「かたし」(2016年に「木ノ口かたし」に改名)での出来事、五島の暮らしの日常などなど。日本の端っこで繰り広げられる、ささやかな人生劇場を綴っていきます。


by 山﨑早苗