バラが咲いてからというもの、なんだか嬉しくて、いろいろな天気のいろいろな時間帯のバラを毎日毎日眺めています。
キャンディ・キャンディの中に出てくる、正統派お坊ちゃま、あるいは王子様アンソニー少年が、そう言えばバラの品種改良までやってしまうヒトで、「スイートキャンディ」なる純白の(だったと思うのだが)バラを作った、などという話があったっけなぁ、と。
女子たちの間では、このアンソニー少年か、あるいは不良少年のテリーか、どっちが好みか、なんていう話で盛り上がったりしましたわな。
ワタクシの級友たちの間では、圧倒的にテリーが人気であったのですがね、実を言えばワタクシは、正統派お坊ちゃまあるいは王子様のアンソニーの方が断然好みでありました。
その頃も今も「不良」の魅力というのが全く分からないワタクシです。焼酎やウイスキーの美味しさがよく分からない、というのと同じで、まぁつまりは「お子さま」なのでしょう。
しかし正統派お坊ちゃまのアンソニーは、おそらく運動神経は今一つ(このこともワタクシにとっては好ましい)だったのか、落馬して死んでしまう、という悲しい運命を辿るわけなのですが、馬から落ちても咄嗟に受け身をするようなスポーツ万能のお坊ちゃまだと魅力も半減ですから、物語上これは仕方のないことです。
中学生くらいの時は、アンソニーかテリーか、などと言って盛り上がっていたワタクシたち女子が大学生くらいになると、今度は謎の存在アルバートさんについての話で盛り上がる、ということになりました。
このアルバートさん、森の奥でたくさんの動物たちと暮らしたり、放浪したりしていて得体のしれない人物なのですが、実はキャンディが幼いころに出会った「丘の上の王子様」であり、実は大金持ちのウィリアム大叔父様であった、というのが最後に分かるのです。
いろいろとあったけれど、自分をずっと見守ってくれていたヒトと、最後には一緒になる、とかいうこと自体にももちろんワタクシたちは憧れるわけですが、この「実は大金持ち」という部分がなかったら(つまり本当にただの放浪者で変わり者だったら)どうなのか、というようなことまで言及しておったわけです。
女子も成長すると非常に現実的になりますな。
それはともかく、そんなことも思い出したりする、楽しい庭ライフです。
そうそう、去年鉢植えで買った時は淡紅色の山紫陽花が、庭に植えたら真っ白になってしまった、と以前書きましたが、実験してみようと、竈の灰を昨日ボール一杯くらい根元に撒いたら、今日には既に花びらの端っこがほんのり赤くなってきたんですよ。
このように。
面白いなー、と思います。
関係ありませんが、「木ノ口かたし」でお昼寝中のミーコ。
これも和む風景です。