夫が狩猟免許を取得して初めて仕掛けた「わな」にイノシシが3頭かかった、と書きました。
その次の日のこと。先週の日曜日、高校に行っていて不在のハナ以外の家族でわっせわっせと運んで設置した大きな檻のような「箱わな」の方に今度は2頭のイノシシがかかっていました。
いきなり5頭もイノシシがとれました。
複数で行動しているということは、まだ若いイノシシなのです。野山を歩いていた兄弟姉妹のイノシシということです。それだけを考えれば殺すのは可哀そう、と思います。でも農家としては、イノシシの被害は大袈裟ではなく死活問題になるのです。売るための農産物がとれなければ農家をやめるしかなくなります。
だから、農場周辺をうろつくイノシシをとるのは、やむを得ないと思います。そして、そうやってとったイノシシはなるべく食べてやりたい、と思います。でも処理の仕方が悪かったり、オトナの雄イノシシだったりすると臭くて美味しくないので困ってしまいますが、幸い、今回は夫が上手に処理をしてくれて、しかも若いイノシシなので、臭くもなく、柔らかくてすごく美味しいです。
野生動物を処理する食肉処理施設などは下五島にはまだないので、販売することはできませんが、「木ノ口かたし」に来て下さるお客さまで、イノシシのお肉が欲しい方には、明日、差し上げますよ~。「うとん山農場」のイノシシ、食べてやって下さいませ。
今回、「箱わな」にイノシシをおびき寄せるために、「わな」の入り口に、小学校で行われた「ゆでカンコロ」作りの時に出たサツマイモの皮をまいたんだそうです。入り口にはその芋の皮、そして中には丸ごとの芋、というふうに。イノシシはサツマイモが大好物だし、芋を剥いた皮だと匂いもプンプンするに違いありません。
それに加えて、「ゆでカンコロ作り」の集会での子供たちのパワーかな、と思ったりしています。学校でのそういう作業に参加すると、子供たちの発する光というかエネルギーというか、そういうものを感じるので、ワタクシはすごく得した気分になります。
そういうのも良かったのかも、と思ったりしています。
イノシシ肉って、どんなもんか食べてみたい、という方も「木ノ口かたし」へおいで下さい。お肉をわけますよ。
ただし、調理などは自己責任でお願いしますね。しっかり火を通して食べて下さいませ。
そうそう、明日からクリスマスまで「シュトレン」も登場する「木ノ口かたし」でございます。
どうぞよろしくお願いいたします。
ではでは、また明日。