「第4回ながさき女性農業者の集い」も無事に終わり、昨日の夕方に戻ってきました。
フェリーで往復すると、途中、上五島に寄る便だと片道4時間ずつくらいかかるので、こんなに遅くなってしまうのですが、ワタクシはフェリーに乗るのが大好きなので、ちっとも苦になりません。
それどころか、行きのフェリーでは、まず集会の発表に備えて、話す内容を確認したり、そろそろ始まる確定申告のための計算をしたり、読書をしたり、お土産にも持ったお菓子でお茶したり、そして下船間際には持参した弁当で軽い昼ごはん、と実に有意義に過ごせました。
これが海が時化だったりして船が大揺れ、となると、こうもいきませんが、何しろワタクシは凪女なので、そういう目には殆どあったことがありません。というわけで今回も行きも帰りももちろん快適でした。
さて、集会での発表はどうだったか、と言うと、「簡潔に」と目標を立てたはずなのに、やっぱり緊張のせいかそういうことが飛んでしまって、ダラダラダラダラと長くなってしまい、10分程度と言われていたのに、20分は喋ったんじゃないかな。分かりやすく簡潔に話すのはムズカシイな、と思いました。
それでも、みなさん優しくて「面白かった」と何人もの方が言って下さり、このブログでもそうだと思いますが、それは「面白い」ととらえて下さる皆様の素直な感覚が素晴らしい、とワタクシは思います。
本当にありがたいことです。
こんなふうにあったことをダラダラと書いているだけ、喋るだけ、ということしか能がないワタクシですが、今回はたったの10分程度の発表にナント1万500円も謝金がもらえたので、それはホントにありがたいことでした。もちろん旅費や懇親会の費用なども出してもらえているわけですから、なんという優遇措置、とビックリしました。
ああ、これで子供たちにお土産も気兼ねなく買ってやれるなぁ、と嬉しかったのですが、しかし、一方では、やはりお金の価値というのは信用できない面があるな、とも思えます。
というのも、この1万円、というお金、例えばわが家の卵を33パック売っても9900円です。そこに投入する労働や資材を考えると、はっきりは分かりませんが50パック以上は売らないと純粋に1万円にはならないかもしれません。
ワタクシはこの辺りに実にギモンを感じます。うまく説明できないのですが、「何かがおかしい」と感じます。
農業とか職人とか物を作る仕事が廃れていったり、田舎が寂れていったり、その一方でヒトビトが東京一極集中することなどなどと、それは関係があるような気がします。
あ、でも、前から「うとん山農場」や「かたし」の「能書き担当」だったワタクシは、それが役に立って嬉しい、という思いはありますが、実際の肉体労働の大半を担うヒトビトの価値をもっと強調しなければならない、と常に思っております。
今回の「集い」では、「子どもが作る”弁当の日”」提唱者の竹下和男氏の記念講演がありまして、それを聞いたワタクシは、今書いたようないろいろなことが全部つながっている、と思ったことでした。
この講演については、本当に心を動かされる内容だったので、また後ほどじっくり書きたいと思います。
ひとまず、今日の金曜日のお仕事が始まりますので一旦中断いたします。
今回の諫早行きでは、会おうと思っていた方とも短いながらも再会を果たせたし、10年くらい前に何かの集会で出会った方が、わざわざお土産を持って来て下さっていたり、抽選会では参加者が持ち寄った農産物が当たったりもして、本当に嬉しい集会でした。
まだまだ何も出来ないワタクシなどが喋るより、地道に働く農家の主婦のヒトビトに語って欲しい、とワタクシは常々思います。農家のヒトビトとお話する度に本当に尊敬の念が湧いてきます。
せめて、「能書き担当」のワタクシが、そのような方々の思いを代弁できるような技を身につけていきたい、という思いを強くした「第4回ながさき女性農業者の集い」でありました。
「くらし部門に応募します」