母は不在のものとする

本当ならば今日は長崎に行く予定だったと書きましたけれど、ワタクシはこの長崎行きのフェリーでの往復8時間弱の時間で、夏休みの宿題の作文をやってしまおう、と思っていたのです。

ところが延期になった、ハテ困った、と思いましたが、いやまてよ別に困らないノダ、最初の予定通り、今日と明日は母不在、ということにしてもらえばよいノダ、と思い、そのように家の者に宣言してワタクシは「木ノ口かたし 屋根裏」に引っ込むことにしたのです。

しかし、家というのは誘惑が多い。このパソコンもそうですね。その他にもちょっと何かオヤツでも、とか飲み物でも、などと言っては台所に行ったり、こうしてブログに逃げたりする。持ったばかりの携帯をいじったり。電話したり。

船の方が圧倒的に集中できたのに、とも思う。

イヤ、今の精神状態では同じことかもしれない、とも思う。

雑念にまみれて苦悶するのみ。不毛の時間が流れてゆくばかり。もう何も書けないような気がしてくる。

「ペンシャープナー」という言葉を知ったのは、とある書く技術の本であったけれど、それは、自分が書く前にいい文章を読んで、スッと書く仕事に入っていきやすくするためのもの、という意味なのでした。

ワタクシにとってのその「ペンシャープナー」は、再々ここにも書いている石牟礼道子さんの「綾蝶の記」。今日読んだところは特に面白くて、もう声を出して笑ってしまうくらい面白くて、なぜならば道子さんの「とろい」部分というか実用的でない部分、というのがワタクシ自身にも身に覚えがあるようなことばかりで、そうそう、そういうの分かる分かる、と非常に共感しながら笑ってしまう、という感じでした。

それを読みながら、そうだワタクシも書かねば!

という気持ちにはなるのですが、やっぱり雑念に飲まれる。ああもうどうしようもない。

しかしペンシャープナーの役割は確実に果たしてもらった、とは思います。

母不在の今日の晩ごはんは、サトが家庭科の宿題でハンバーグを作ってくれるらしく、既に良い匂いが漂い始めておりまする。

不在なのにちゃっかりメシは食う母なのである。

こんなワガママをやっているのだから、絶対に仕上げねばならぬ、と決意して、屋根裏に戻ります。

それでは皆さま、ごきげんよう。



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by sanahefuji | 2018-08-22 17:17 | 雑記 | Comments(0)