先週の水曜日、修学旅行生の体験の受け入れがあった、と書きましたが、今日もありました。
先週は「ふくれもち&肉まん作り体験」で、8名の女子高生がやって来ました。その時に、事務局の担当の方に「来週の水曜日も『ふくれもち作り体験』8名いいですか?」と頼まれまして、「あー、いいですよ。」と引き受けてから、その時渡された表をよくよく見てみると、その希望者は、なんと全員男子!
え、男子高校生が「ふくれもち作り」?と、少々うろたえました。なんせ今までは女子しか来たことがなかったし、わが家のムヒコ(五島弁で息子のこと)はまだ小学生で、高校生というのは女子しか分からないワタクシは、一体どうしたらいいんだろう、と。
けっこうそのことが心に重くのしかかっていた本日、体験が始まる直前の昼ごはん時には不安と緊張のためか、まるで食欲も湧かず、ノロノロと準備をしていたのでした。
ところが、案ずるより産むが易しの諺通り、やってみたら、男子高校生8名との「ふくれもち作り」は、とっても面白かったです。
女子との反応の違いも面白いし、やはりよく言われることではありますが、女子よりも子供っぽいので、その点が楽な部分もあるんだな、と。
そして、部活は何をやってるの?などとワタクシが聞くと、この中の半分(つまり4人)はサッカー部なんですけど、誰か分かります?と逆に聞かれまして、なんとなく、これは確実にサッカー部だろう、という子が二人は分かったので、その二人をまず指摘すると、果たして当たり!
おおっ!
となりました。
そして、多分この子もだな、という子を指すと、それも正解!
そして、また、おー!となり、
最後の1人はちょっと難しいな、と思いましたが、あきらかにサッカー部っぽくない子をまず外し、残った子の中で一番日に焼けている子を選びました。
すると、ビンゴ!
それも正解で、調理場がドッと湧きました。
ワタクシに課せられた人間理解あるいは人間観察の訓練の賜物ですな、ナンテ。
ワタクシ、ボケーとしておりますが、割と人間はよく観察しておるのですよ。こういうところで役に立つこともあるんですね。
さて、その後、和やかに「ふくれもち作り」は進み、本日も上等の「ふくれもち」ができました。
出来あがった「ふくれもち」と共に写真を撮るのは女子も男子も同じです。「ふくれもち」と共に集合写真も撮ってました。
こういう時に、女子でも男子でも、とりわけ気配りの出来る子、というのが必ず一人くらいはおりまして、そういう子は、なんやかんやと、こちらにも気を配ってくれて、片付けなんかもきちんと積極的にしてくれます。
今回のその子は、お茶を淹れたら、一番にワタクシに持って来てくれました。
とっても不安だったのですが、男の子がお母さんに優しいように、男子はオバサンに優しい、ということが分かりました。
なので、今度から男子がやって来ても、もう緊張のあまり昼ごはんを食べられない、ということはないと思われます。
そのように相変わらず小心者のワタクシですが、次から次へと頼まれたことを引き受けていると、いろいろな経験が出来て、これがまた人間理解につながるのだ、と思えばありがたいことですね。
体験インストラクターというのは、よく分からない名称ですが、こういうものを引き受けて、たったの2時間やそこらの時間で、何から伝えればいいのか分からないまま時は流れて、とまぁ東京ラブストーリーの主題歌の歌詞のような状態でやっております、にわかインストラクターのワタクシ。
このよく分からない仕事を一体どうすれば良くできるのか、と考えた時、やはり第一は、自分の中の「ふくれもち作り」あるいは「肉まん作り」への情熱や愛を枯れさせないことではないか、と思います。
自分の中に何もなければ、人に与えられるはずもないのですから。
そして、第二には、短い時間の中であっても、人と心を通わせたい、という明確な意志を持つことかな、と。
お茶の世界の一期一会、のようなものかもしれませんね。
不安で迎えた「ふくれもち男子」ではありましたが、また一つ、新しい経験をさせてもらって、感謝であります。
いやーでも、ヨカッタ。
これで、心おきなく出かけられます。
そう、ワタクシ、実は明日のフェリーの最終便で出かけるのでね、これが終わって本当にホッとしました。
さて、準備準備。