先週の水曜日、中3のアサの三者面談がありました。
そう言えば、高校受験なのでした。
ワタクシは田舎で育ったので、高校受験というものを何も覚えていないのです。わが故郷の津久見市にある、たった一つだけの高校、津久見高校に自動的に行く、というふうにしか考えていなかったからでしょう。
そういう感じだったので、わが子に対しても、あまり受験生などとは思っていなくて、部活などが終わって時間ができたから家の仕事を手伝ってもらえて助かるなぁとは心底思いますが、受験となると、あっそうか、そうだったなぁ、という感じ。
五島市には3つの高校がありますから、わが故郷の津久見市よりも都ですな。
それでその3つの高校のうち、どの高校に行くとかいうことも、全部子供任せなので、アサ曰く三者面談は15分で終わった、とのこと。ワタクシはもう少し喋っていたような気がしたのですが、本人がそう言うから多分それくらいの時間だったのでしょう。
それよりも、その日の朝にアサから(紛らわしいですな)何度も念を押されたのは「かーちゃん、三者面談に来るのを忘れないでよ。」ということでした。
そう、これは先月だったか、サトの部活で練習試合に子供たちを連れていかなくてはならなかったのに、ほんの15分くらいの間に、そのことをすっかり忘れてしまって遅刻した、という前科があるからなのです。
さらに、あれは9月の「福江まつり」が台風で延期された11月の初めのこと。花火大会もその時あったのですが、その花火からの帰りの車の中で全財産が入ったカバンがないことに気がついて、もしかして車の中に置きっ放しにして、車から離れた場所で花火を見ていたから、誰かに盗まれたのかも、とか、お祭りの時にどこかに置き忘れたのかも、とか、もう、どこでなくしたのかも覚えていなくて、大騒ぎして、結局は花火を見るのに座っていた場所にそのまま置き忘れていただけだったのですが、そういうこともあって「もー、かーちゃんしっかりしてよ。」と子供たちには言われています。
学生時代の京都出身の友人が「同じ場所を7回探してから人を疑え」って言ってましたけど、ホント、すぐにヒトを疑ってはいけないなぁ、と思ったことでした。
まぁしかし、このカバンがなくなったらホントに大変なことだったので、無事でヨカッタです。
そのように、常日頃から大変ボンヤリしているワタクシですが、最近はとみにボンヤリが過ぎて、実は昨日の朝にワタクシは、危うく事故を起こすところでした。
事故と言えば、あれは3月だったかな、学校の駐車場で電柱にぶつかって車の後ろのガラスが全部割れた、ということもありましたなぁ。あれも、おかしい。いくら運転が下手とは言え、なんであんなところで、あんなことになったのか、全然分からない。
でも、ワタクシが後から考えたことには、あの時、とある理由で(これは本当に「どうしてこんなことが起こる??」というような不思議な出来事なので、書きたくてたまらないのだけれど、ちょっと今はまだ書けないの)何の苦労もなくワタクシは20万円という大金を手にすることになってしまって、それが小心者のワタクシには少々恐ろしかったのです。
そのすぐ後に、その馬鹿みたいな自損事故を起こして、車の後のドアをまるまる換える羽目になったのですが、幸い中古のドアがあったから5万円ですみました。
そして、その災いが小心者のワタクシの恐れを消してくれたのです。20万円-5万円で、まぁ15万円は残ったから、全く都合の良い解釈ではありますけれど。
で、昨日はもうホントに危なかった!
いつものよう慣れた手順ですること、というのは何も考えてなくてもできるものですが、何も考えてないからアブナイ、ということもあります。まだ起きたばかりで寝ぼけていたのかもしれません。
もうホントに心臓が止まるかと思った。ヨカッタ止まらなくて。この世にはまだ未練がありますからな。
そして、そういう時って、もう冷静な判断というのが出来なくて、次に何をしていいのかが全く分からなくなる、ということも分かりました。数分間は、何かしようとしても何も出来なかった、と思います。今回はすんでのところで難を逃れましたが、ホントにホントに気をつけよう、と思いました。
朝にそのようなことがあった昨日、かなり動転して「もうホントに私は何やってるんだろう」と落ち込みましたけれど、午後からエアロビ仲間がやっている音楽教室の発表会を見に行って、ピアノを弾く子供たちの姿にまた感動して、「そうだ、そうだったんだ!」と思ったワタクシ。
何をかって?
そうそう、合唱の指導ができるようになりたい、という目標に向かっている途上である、ということを思い出しました。
そして、やっぱりピアノ、習おうかな、という気持ちがムラムラと湧いてきたわけです。
ピアノというのはワタクシにとっては、もう憧れて憧れて、一途に思い続けている片思いのヒト、とでもいうような存在で、その年月たるや優に35年は越えている、というくらいの筋金入りのお相手です。
そのピアノに、いよいよ近付いてみようかしら、いや、ここで行かねばいつ行くのだ、という気持ちになってきたのです。
時間、あるかなぁ。お金も。
でもでもでもでも、ピアノ、習いたい!
時間もお金もなんとかしたい!
と、このような気持ちになっているワタクシ、子供は受験生だっていうのに、もうホントに自分のことばっかりで、ロクでもない母親、ということを露呈してしまいますけど、でもいいんだ、別に。
自分が出来なかったことを子供に託す、などというようなことは、もしかすると子供にとっては迷惑千万、ということもあるかもしれないではないですか。
家族であっても、一人一人の人生は別のもの、なのだから。
でもまぁ、母親というのはもう少し、しっかりしなくては、ならないのかな。