おはようございます。
今日は3月13日、お隣の「いくんばん」の命日です。
前にも書いたことがありますが、この「いくんばん」のおかげで、ワタクシたちは今の家を借りることができました。そして前の「かたし」の改築工事を、今や五島中の古い建物の改築になくてはならないヒトとなっている素晴らしい大工さんに、先輩の大工である「いくんばん」が頼んでくれたからこそ、引き受けてくれて、それが今につながっている、ということもあります。
本当にワタクシたちの恩人なのです。
それで昨夜は「いくんばん」の息子さんやその後輩の方々、そして奥さまが「木ノ口かたし」に来て下さって、思い出話に花を咲かせたのでした。
五島の男のヒト、特にそのような職人さんや肉体労働のヒトビトというのは、とにかくお酒を大量に飲むものですが、息子さんもそれをしっかり受け継いでおりますから、一人でも生ビールをとにかくたくさん飲むのです。
そのおかげで、昨夜ワタクシは生ビールを注ぐ反復練習をすることができ、ようやく上手に注ぐことができるようになりました。ありがたいことです。やはり何でも数をこなさないと出来るようにならないのだな、と思ったことでした。
確定申告でお金の計算をしたりだとか、そのような「木ノ口かたし 夜の部」でお酒をついだり水割りとかお湯割りなどなどを、ちょうど良いタイミングで作ったり、何かと気を配って場の雰囲気を良くする「夜の女」などというのは、ワタクシにとっては、おそらく最も向いてない仕事ではありますが、何事も練習練習、ということで、奮闘努力の寅次郎でございます。
その確定申告ですが、ようやく全部の数字を出してしまって、下書きをしたので、後は市役所に行くだけです。しかしながら、今日はお昼に「木ノ口かたし」に団体様がいらっしゃるので、行くのは午後からかな、と思っております。
確定申告で数字を出してみると、殆ど変わり映えがしない、というか、何も儲かってない、ということがよく分かりまして、でもこれで、何も困らずによく暮らしているなぁ、と感心してしまう程です。
お金の計算がもともと出来ない、ということに加えて、先を見通す能力というのもないのだな、と思いますけれど、でも不思議なことに、何かが足りないという感じは、年々なくなっているのですよね。これは一体どういうわけか。
この間、夜の部でお客さまと話していた時に「自分は会議とかの時に、何を言っているのか全然分からないんです」というヒトがいて、「自分は何かの障害じゃないか」と心配していらしたんですけど、あー、そんなことならワタクシも農業委員をもう何年もやっているけど、総会なんかで第何条の何とかカントカ、という毎回読み上げられることが、全然分からないんですよ、でも何も困らないから大丈夫、などと言ってしまいましたけど、本当にそうなのです。
でもだから、本当はワタクシが農業委員などやるべきではないのではないか、と真剣に思っていたのですけど、でも頼まれたから引き受けてズルズルとやっていて、でも、やっぱりその条文とか、いくら読んでも何も頭に入ってこない、というのは全く変わらないのです。
でも、そういうのとは別にワタクシは、農業という生業の大切さが自分なりに分かっていて、考えも持っているから、それでいいのかな、と思っているんですけどね。でも、本当にそのお役所の文章というのが何回読んでも頭に入らないので、それこそ、やっぱりワタクシの頭は何かどうかあるのかな、とは思うんです。
そのようなことからも、きちんと計算をして、その数字から先を見越して、きちんとした経営にする、ということとか、気を利かせて「夜の女」を滞りなくやる、などという芸当は、やはりワタクシには無理なのかもしれない、と思ったりもいたしますが、まぁまぁ、そんな無理そうなことに気をとられるよりも、得意なことの方に焦点を当てて、そちらに力を注ぐ、ということで、これからはやっていけばいいのだ、ということは分かっているのですけれど。
春は「木ノ口かたし」も忙しく、確定申告で数字と格闘することから、ついつい、そのようなことに気をとられてしまうのでした。
さてさて、これからカマドでごはんを炊きますか。
これは、しみじみ良い仕事、モヤモヤしていてもいつもスッキリなります。
ではでは皆さま、ごきげんよう。
今日も良い一日を!