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匂いの攻防

こんばんは。

最近のこのブログには写真がないのですけど、それはカメラのピントが合わなくなってしまって写真が撮れないからなのです。

スミマセン、色気も何もない字ばかりの日記になってしまって。世の中は明るい光に満ちて、色彩の溢れる春になったというのに。

そうそう道端の山桜がもう咲いていましたよ。素直に桜が好き、と言えるようになったワタクシですから、今年はとりわけ桜の花を見かけるのが嬉しい春です。

しかしながら、3月になった途端に、なんだかんだとやることが一気に押し寄せてきて、ワタクシは全く畑に行けなくなってしまい、従って土にもまるで触れず、これでは「農家の居候」ですらないのではないか、と、なんだかモヤモヤしちゃうんです。「腐っても農家」でいたい、と思っているんです、きっと。

これはきっと、40も半ばを過ぎた今頃になって「女になりたい」と思ったりするのと、どこか共通のものがあるような気がするんですけど、違いますかね。

そうそう、この「女」モンダイについては、身近な男に聞いてみるのが一番よかろう、と思い、ワタクシは夫に「どうやったら女になるのかな」と相談してみました。

そしたら、「え、別に普通に女だと思うけど。」などと言いつつも、真面目に考えてくれまして、「何か『匂い袋』みたいなものを持ったらいいんじゃないか」というアドバイスをもらいました。

というのも夫曰くワタクシは「女の匂いがしない」ということなんです。それもそのはず、ワタクシは衣服や自分に何か香料のようなものがつくのを恐れて、シャンプーは使わず、ごくごく微香の石鹸で髪も洗うし、わが家の洗濯物もそのような洗濯石鹸を使っているし、子供たちがいくら望んでも強い香りのする柔軟剤などは禁止なのです。

なぜならばワタクシは、食品にそのような匂いがつくのを絶対に避けたいからなのです。そういう匂いが移った食べ物、というのがワタクシは本当に苦手で、いくら高級食材で作ったものであろうが、手作りであろうが、それでは台無しなんです。そればっかり気になってしまう。そして、もしも自分が作るものが、そんなふうになったら、と恐ろしくてたまらなくなるのです。

小麦粉などの粉や、米などの乾物は、特に匂いを吸収しやすいので、家に柔軟剤のような強い匂いを発するモノを置いておきたくないし、そしていろいろと加工食品を作る自分にも移ると困るから、匂いのないものないもの、を常に選んでいたのです。

でもそうか、それで「女の匂い」がしないんだな、と思った次第です。

というわけで、せっかくの夫のアドバイスではありますが、やはりそのようなことを考え合せると、「女の匂い」よりは「無臭」を選んでしまうワタクシです。

女になるのって、やっぱりムズカシイなぁ。

ちなみに、うちの思春期のヒトは友達に「マメみたいな匂いがする」と言われたそうで、それがイヤだったのか一時期、柔軟剤を隠し持っていて自分の洗濯物をそれで洗ったりしていたこともありました。

マメみたいな匂い、っていい匂いっぽいけどな、とワタクシは思うんですけどね。

ちなみにその柔軟剤は、当然のごとく没収されました。

匂いのモンダイも、いろいろムズカシイのです。








by sanahefuji | 2019-03-18 00:01 | 雑記 | Comments(0)

ここは五島列島福江島。「かたし」とは椿の古い呼び名です。2001年にIターンして就農した私たちが週に一度、土曜日だけやっている直売所&飲食店、ときどき居酒屋(居酒屋は予約制)「かたし」(2016年に「木ノ口かたし」に改名)での出来事、五島の暮らしの日常などなど。日本の端っこで繰り広げられる、ささやかな人生劇場を綴っていきます。


by 山﨑早苗