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やはり血は争えないものでありまして

今日は、高校の合格者登校行事というのがあって、アサと五島高校に行ってきました。

昨年、ハナが卒業してから一年ぶりのことで、なんだか懐かしいなぁ、と思いました。

しかし、こういう行事というのはワタクシ、とにかく「よだきい(大分弁)」と思います。制服の採寸とかなんとかもあって、おさがりの制服などを持って行くと、先生方からチェックされて、スカート丈をあと2センチくらい長くなるように補正して下さい、などと言われたりして。

たかがスカートの丈が2センチ短いとか長いとか、ホントにどうしてこんなどうでもいいようなことにお金も労力もかけねばならないのか、と、ホントに高校生の頃からワタクシは思いますのですが、かと言って、何か反抗的になってわざと丈をいじる、とか、上着の裾を加工するとか、そういうことを何かするわけでなし、羊のように従順にそれに従っていたのではありますが。

あれから何十年も経っているのに、高校のそういうところって何も進歩してないんだなぁ、とガッカリします。他にも靴下の色がどうとか、髪の毛がどうとか、ホントにどうでもいい、と思うんですけど、やっぱり、これもただただ黙って従っていたんだなぁ。

あ、でも、大人になってからは美容院に行くことすらあまりなかったのに、高校では禁止されていたパーマをかけたことがあります。そしたら、それを見た「アーンタたちはなぁ、メシャあ(飯は)、いーっぱい食う、文句は言う、勉強はせん、タバコは吸う、ドラ息子、ドラ娘っ!」というのが口癖の理科のピヨ先生というあだ名(その当時、片岡鶴太郎率いるピヨコ隊というのがあって、それにそっくりだったから)の先生に「アンタの頭は、そりゃ何な?ネズミがほうた(這った)んじゃろう」などと言われたものです。でもそれ以上、何も咎められることもなかったのです。

ピヨ先生は、昔堅気のけっこうキビシイ先生だったのに、何故かワタクシには優しくして下さっていて、ホントに今でも感謝しております。誰にでも同じように接するのではなくて、家庭の事情、というのを考えて接して下さるような先生方が、昔の方が多かったような気がしますが、これはホントにありがたいことだったのです。

洒落っ気も何もなかったのに、パーマなどかけてみたのは、そのあまりにもバカバカしい校則に反抗していたのかもなあ、などと思い出しました。

そんなどうでもいいようなことを事細かに決めて管理しようとするのって、本当に子供扱いというかなんというか、子供たちのことを何も信用していないのだなぁ、とワタクシなどは思います。中学生くらいになれば、子供であっても、もうオトナと同じくらいの働きも出来るし、自分自身のことを考えても、もうその辺りから将来につながるものが、しっかり芽生えている時期だと思います。

それなのに、この子供扱い、これでは伸びるものも伸びなくなる、というか、子供のままでいなさい、と言っているに等しく、自立する時期が遅れてしまうのではないか、と思ったりします。なんだかそれは、もったいないことだなぁ、と感じます。

ま、それはともかく、高校に久しぶりに行って思ったのは、この五島高校は校歌が実に良かったのだった、ということです。「しおり」みたいな冊子の裏表紙に校歌の楽譜が載っていて、ヒマなので、その音符を追っていたら、なんだか血が騒ぐような、元気が出るような、そんな気持ちになりました。あーこれは実によい校歌だ、歌いやすいし、と改めて思ったことでした。入学式が楽しみです。

それにしても高校のものを揃えるにはお金がかかります。体操服とか靴とか何もかもがたくさんの種類が必要な上に高いのです。

これも、あーそうだったそうだった、と思い出しました。

それとは別に、大学生のハナの授業料、今年も免除にならないと困るから、と思って、手続きについて、ちょっとハナに聞いてみたらばですね、これが全く忘れているのです。説明会も既に終わっていて、授業料免除申請の受付期限まで、あと3日しかない!などという状態でした。

もうこれには慌てに慌てて、今出来ることは何か!?と普段はノロノロしているワタクシが、「木ノ口かたし」の昼の部夜の部のお仕事も抱えながら、そちらのことを並行して考え、そして必要な書類を揃えて速攻送るために奔走したのでありました。

なんだ、素早い動きも、何かを同時進行でやることも、やれば出来るじゃあないか、と少し驚いたくらいなのですがね、なんのことはない、これが間に合わなければ26万いくらかの金をすぐに払わねばならない、と思ったら、これはもう誰だって必死になれるわけです。

昨年のように、また何か文章でも書いて一発当ててやろうなんて言っても、それはちょっとムリな話でしょうし、どうしてもここで申請しなければならない、となるとヒトは火事場の馬鹿力が出せるものなのかもしれません。だから現金なものだ、って言うんですね、きっと。

そうやって必死になって書類を送ったのでしたが、今日ハナが学生課に行って聞いたところ、給付型の奨学金をもらっている学生は、書類の提出はいらない、と言われた、というではありませんか。

なーんだ、と思いましたが、心からホッとしましたワタクシです。

26万円、とてもじゃないけど準備できませんもの。

しかしまぁ、そういう抜けたところがホント、ワタクシたちって親子なんだな、と思うところでございます。

何かとボケッとしているんです。

ホントに危ないところでした。でもヨカッタヨカッタ。

高校の行事も、大学の授業料免除の申請(結局してないけど)も無事に終わって。

ホントにいつも綱渡り、スリルとサスペンスの連続であります。

でも不思議なことに、なんとか、なるんだよなぁ、と。

それはみんな、言ってます。

そういうものなのですね、きっと。















by sanahefuji | 2019-03-18 23:12 | 雑記 | Comments(0)

ここは五島列島福江島。「かたし」とは椿の古い呼び名です。2001年にIターンして就農した私たちが週に一度、土曜日だけやっている直売所&飲食店、ときどき居酒屋(居酒屋は予約制)「かたし」(2016年に「木ノ口かたし」に改名)での出来事、五島の暮らしの日常などなど。日本の端っこで繰り広げられる、ささやかな人生劇場を綴っていきます。


by 山﨑早苗