カテゴリ:庭( 14 )

夢想は楽しい

昨日ある方に頼まれたものが、あって、それをその方はうちに取りに来てくれる、と言っていたのだけど、昨夜からなんとなく、じっとしていられない感じがして、朝も早くに目が覚めて、動き出したくてたまらないので、自分で届けに行こう、と思い立ち、行って来た帰り道、ワタクシの大好きな「チラリズムの海」が今朝は、ワタクシが一番好きな猫の毛の色、すなわちブルーグレーをしておりました。

晴れた日には深い青、ということが多いのだけれど、朝は光の加減が違うのか、あ、なんだかいいな、この色も、と、チラリと見た海に嬉しくなったことでした。

ほんの少しの、いいことや、嬉しいこと、楽しみなこと、を重ねていくと、ワタクシは、それを頭の中でけっこう大きな夢想にしてしまう、という、いいんだか悪いんだか分からない癖があり、今日はそんな夢想でいっぱいになりながら、チューリップの球根を植えました。
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春になったら、ここに色とりどりのチューリップ、そしてコデマリ、カラーに「おいちゃんのバラ」などなど、やっぱり限りなく美しく美しく咲き乱れる花の夢想。現実には草だらけになっていたりも、するわけだけれども。たはは。

今の時期には、やっぱり欲しいシクラメン。
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今年は3色、買ってみました。ワタクシの乙女心は、ひそやかにアイビーの蔭に。
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情熱と清廉潔白を隣り合わせにしてみたり、お花でなかなか遊べます。

ようやく庭に少し時間がとれるようになって来た、と思ったら、もう立冬。いつもこの時期までは蔓だらけ、草だらけ、にしてしまうのですがね。

夢想した空間に少しでも、近づけるよう、ガンバルゾ。

現実はどうであれ、夢想ってホント、楽しいですね。



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by sanahefuji | 2018-11-07 17:54 | | Comments(0)

チューリップ3年目

今日は本当に久しぶりに庭仕事に没頭できて、また、コータローと一緒に一日過ごして、とっても楽しかったです。

しばらく見ていない間に、庭の木々に蔓植物がとりついて、とりついた蔓の方がデカい顔をして、まるで自分の方が木のようになっている、つまり本体である木は蔓にとり殺されんばかりの有り様で瘦せ細り、ゾッとするほどでした。

なので、もう容赦なく蔓をバッサバッサと払いましたら、なんだか日当たりが良くなったような感じ。

木の葉で日光が当たってないと思いこんでいましたが、木の葉の三倍くらいの蔓の葉がぞっくりとあって、そのせいで陰になっていたのでした。

庭をもっとちゃんと見てやらねば、と痛感したことでした。

ワタクシは、そんな様子を見ていると蔓植物がなんだかズルイ奴のような感じがして、イヤな野郎だとか思ってしまいますが、蔓には蔓の事情があるんだよなぁ、と思い、なんとかキライにならないようにしようという気持ちもあるのです、がしかし、ワタクシはどうしても木の方に味方してしまい、親の仇というくらいに鎌をふるって、ザマーミロ、などと思うのです。どちらの立場も分かってやらないといけませんが、寛容になるのはなかなかムズカシイものです。

10時のオヤツは昨日の誕生会のケーキ。かぶりついております。
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そしてお昼は、昨日の煮込みハンバーグのフライパンお掃除スパゲッティ&コータローのリクエストの目玉焼きでした。
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フライパンが汚れている時に、それをザーっと流すのは気持ちが悪いし、かといって紙などで拭くのももったいない、というわけで、ワタクシはしばしば、別の食材にからめて食ってしまう、という手段を用います。健康上はどうなのか、などということよりも貧乏性が勝るのです。

さて、午後からやっとチューリップを植えられました。
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コータローとチューリップを植える、というのが恒例の行事みたいになってきました。今年は50球も買ってしまいました。最初は確か10球だったので、5倍です。ちゃんと咲くかしら。

去年は柿の実がたくさんなって、柿酢も2升くらいできたので、今年は柿の実が少ないし、柿酢は作らなくてもいいかなと思っていましたが、せっかくなので一瓶だけ集めました。
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夕日をたくさん、瓶に集めたみたいです。





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by sanahefuji | 2017-11-15 22:24 | | Comments(0)

バラが咲くのが歌になるのも肯ける

窓際席から見える「おいちゃんのバラ」
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蕾が膨らんできました。

近くに行って見ると、こんな感じ。
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数えてみたら蕾が20個くらいありました。元気に育ってくれて何よりです。

農協の雑誌「家の光」にワタクシの作文が載ったことで文通が始まった方から、今日お手紙が届いていたので、その窓際席にてオヤツ兼お昼、のようなものを食べながら読みました。
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予想以上に楽しみな、バラの季節の到来です。




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by sanahefuji | 2017-05-08 23:11 | | Comments(0)

「おいちゃんのバラ」ももうすぐ

昨日は雨でした。けっこう激しく降ったので、もうそろそろ終わりごろのチューリップ、すっかりうなだれたり、倒れたりしてしまったので、摘んできて「木ノ口かたし」に飾りました。
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種類によって咲く時期にかなりバラつきがあって、一度に咲きませんでしたが、それでも春のワクワクした気持ちをより一層引き立ててくれる花でした。今年の秋も子供たちと一緒に植えられるといいなぁ、と思います。

雨の前に少しでも家庭菜園をキレイにしようと、一昨日はせっせと草を刈ったり、鍬で耕したりしていましたが、草のイキオイがスゴ過ぎて、なかなかキレイになりません。

それでも、チマチマと植えてある作物が育っていくのが嬉しい今日この頃。
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スナックエンドウがちょっとずつ採れ始めました。ホントにちょっとですが、弁当のおかずにこの1品があると助かります。

去年、売れ残った椎茸の原木、1本150円の小さなものを3本買ったのですが木の下に置いておいて、すっかり忘れていたら、今頃少しずつ出てきました。これもちょっとですが、肉まんの具の足しにしたいと思います。

草のイキオイに比べると、なんとささやかなことか、と思いますが、その貧弱なるわが家庭菜園、今年こそはもっと充実させたいと決意しておりまする。

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おいちゃんのバラ」も、今年は去年よりもたくさん蕾をつけています。左の端に写っているのが「木ノ口かたし」の台所の窓ですから、もう少ししたら、台所で作業をしながらバラの花を愛でることが出来るに違いない、と思うと本当に楽しみで。

例の窓際席からも見えると思います、この「おいちゃんのバラ」。






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by sanahefuji | 2017-04-27 13:48 | | Comments(0)

家庭訪問を告げる花

今年は桜の花が遅かったのですが、わが家のコデマリの花も咲くのが遅いようです。

というのも、このコデマリの花、いつもだったら学校の家庭訪問の時期には満開になっているのですが、今年は今ようやく咲き始めたところです。
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このように、まだ殆ど咲いていません。白い花が咲いてないから、どれがコデマリなんだか分からないですね。

わが家は本日が小中学校とも家庭訪問だったのです。

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いつもの感じだったら、このチョロっとしたチューリップでもコデマリとの饗宴で、華やかになっただろうに。

この家庭訪問というやつも、ハナが小学生になった時からずっとのことなので、もうかれこれ11年も続いているのです。

一番最初の家庭訪問の時のことをワタクシはよく覚えているのですけれども、その時は今日よりももっと気温が高い日で、わが家はあちらこちらの窓を全部開けていた、と思います。

そしたら猫が生きているトカゲを捕まえて部屋に持って来ました。それをポーンと投げてオモチャにして遊んでいるうちに、トカゲが逃げ出したりなんかして、部屋を素早く這って移動するので、ワタクシはトカゲが先生のところに行きやしないかと、そればっかり心配していました。

猫に飛ばされて弧を描いていたトカゲと、やはり卓上にはコデマリの花、それが一番最初の家庭訪問の印象です。

今年は庭をチョロチョロしているトカゲもまだ見ないし、やっぱり寒い春ですね。






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by sanahefuji | 2017-04-19 23:28 | | Comments(0)

てきとー庭仕事の楽しみ

皆さま、こんばんは。

すっかり間があいてしまいました。毎日書く、という決めごとを貫くのは、なかなかムズカシイお年頃(?)。

それでもどうか皆さま、Vergissmeinnicht!
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ひさびさ出ました、ドイツ語、Vergissmeinnicht(フェアギスマインニヒト)とは、分解するとVergissというのが英語で言えばForget、meinはme、nichtはnot、で、つまりForget-me-notというこのお花、そう勿忘草(わすれなぐさ)でございます。植え付けた時は貧弱であまり元気でなかったのですが、最近やっと咲いてくれて非常に嬉しいワタクシです。なんて可憐な花でしょう。

名前も忘れてしまったけれど、廃墟となった小さなドイツのお城の敷地一面に、殆ど雑草と化して、この勿忘草がいっぱいだった光景が、それこそ忘れられず、いつか庭のあちらこちらに咲かせたいなぁ、などと思っておりましたが、このお花は暑さに弱いらしく、本来は多年草だけれども、日本の夏には負けて枯れてしまうとのこと。

放ったらかしで毎年愛でる、というわけにはいかないのかしら?

元来モノグサですから、なるべくそういう放ったらかしでも大丈夫な花を増やしたい、と目論んでおります。

そんなモノグサ人間の、てきとー庭仕事ではありますが、だんだんとチューリップの芽も出てきたし、薔薇のピエールさんの新芽も出てきました。

庭はこれからが本当に楽しみな季節です。

勿忘草でいっぱいのドイツのその廃墟のお城で、ワタクシは「あぁ、ここに昔は王さまやお妃さまや、王子さまなどなどがいたんだな。童話の中の世界でしか知らない世界がここにあったんだなぁ」としみじみ感動し、そしてそれは「夏草や兵どもが夢の跡」という芭蕉の句そのもののような気もしました。

諸行無常、ですなぁ。







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by sanahefuji | 2017-02-28 22:51 | | Comments(0)

分かりやすいもの

根元に灰を撒いて3日目の山紫陽花。
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なんという素直な反応!そしてかわいい色!

分かりやすいっていいなぁ。

いい天気が続くので、草に埋もれた麦が気になっていたところ、近所の方はもう麦を刈ったと言うので焦ってワタクシも刈り始めたところが、どうみてもまだ実が熟していない感じ。やっぱり早すぎる、と一束刈って、やめました。

実を言えば、早く刈りたいのは、あまりにも草だらけにしてしまって草を生やしているんだか麦を植えたんだか分からない、という悲惨な状態の畑を早く片付けたい、という思いがあるからなのです。

いろいろとエラそうなことを言っても、畑がそんな状態では本当に恥ずかしいことです。
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この慌てて刈った分は、「木ノ口かたし」に飾りたいと思います。来年こそは!という気持ちを忘れないように。

恥ずかしい、と言えば、家庭菜園も春先に何もできず殆ど何もない状態ですが、今、自分がやれることをやる、というところから、再出発するしかありません。
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この何もない畑、チマチマ具合、笑っちゃいますが、これからガンバリマス。

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やっとサツマイモの苗も育ってきました(ハウス横)。

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家庭菜園を行ったり来たりする度に「かわいいなぁ、君たち」と思わず声をかけてしまいます。

ブルーベリー畑も気になるし、あっちもこっちもあれもこれもと気になりますが、少しずつ少しずつ確実にやっていくしかありませんね。

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昨年の2月末に旧「かたし」を引き払った時の大荷物、家中のあちらこちらに置いたりしていましたが、やっとやっと、あとこれだけ、というところまで片付きました。

ひたすら片付け続けていたようで、それでもここまでくるのに1年以上かかりました。

いろいろなことは本当に時間がかかるなぁ、と、いつも思います。

けれど、少しずつでも進んでいれば、振り返ってみた時に「アラ?!」と思うハズ。


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by sanahefuji | 2016-05-19 14:23 | | Comments(0)

庭は楽しい

バラが咲いてからというもの、なんだか嬉しくて、いろいろな天気のいろいろな時間帯のバラを毎日毎日眺めています。
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晴れた日の昼間のピエールさんもいいなぁ、などというふうに。
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畑へ上がる坂道に、このように↓あるのですよ。大きく育ってきたら、坂の下の方に蔓を誘引して、花を道路から眺められるようにしようと思っております。
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そんなふうに毎日眺めていたら、急に子供のころに熱中して見ていた少女マンガ「キャンディ・キャンディ」を思い出しました。

キャンディ・キャンディの中に出てくる、正統派お坊ちゃま、あるいは王子様アンソニー少年が、そう言えばバラの品種改良までやってしまうヒトで、「スイートキャンディ」なる純白の(だったと思うのだが)バラを作った、などという話があったっけなぁ、と。

女子たちの間では、このアンソニー少年か、あるいは不良少年のテリーか、どっちが好みか、なんていう話で盛り上がったりしましたわな。

ワタクシの級友たちの間では、圧倒的にテリーが人気であったのですがね、実を言えばワタクシは、正統派お坊ちゃまあるいは王子様のアンソニーの方が断然好みでありました。

その頃も今も「不良」の魅力というのが全く分からないワタクシです。焼酎やウイスキーの美味しさがよく分からない、というのと同じで、まぁつまりは「お子さま」なのでしょう。

しかし正統派お坊ちゃまのアンソニーは、おそらく運動神経は今一つ(このこともワタクシにとっては好ましい)だったのか、落馬して死んでしまう、という悲しい運命を辿るわけなのですが、馬から落ちても咄嗟に受け身をするようなスポーツ万能のお坊ちゃまだと魅力も半減ですから、物語上これは仕方のないことです。

中学生くらいの時は、アンソニーかテリーか、などと言って盛り上がっていたワタクシたち女子が大学生くらいになると、今度は謎の存在アルバートさんについての話で盛り上がる、ということになりました。

このアルバートさん、森の奥でたくさんの動物たちと暮らしたり、放浪したりしていて得体のしれない人物なのですが、実はキャンディが幼いころに出会った「丘の上の王子様」であり、実は大金持ちのウィリアム大叔父様であった、というのが最後に分かるのです。

いろいろとあったけれど、自分をずっと見守ってくれていたヒトと、最後には一緒になる、とかいうこと自体にももちろんワタクシたちは憧れるわけですが、この「実は大金持ち」という部分がなかったら(つまり本当にただの放浪者で変わり者だったら)どうなのか、というようなことまで言及しておったわけです。

女子も成長すると非常に現実的になりますな。

それはともかく、そんなことも思い出したりする、楽しい庭ライフです。

そうそう、去年鉢植えで買った時は淡紅色の山紫陽花が、庭に植えたら真っ白になってしまった、と以前書きましたが、実験してみようと、竈の灰を昨日ボール一杯くらい根元に撒いたら、今日には既に花びらの端っこがほんのり赤くなってきたんですよ。
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このように。

面白いなー、と思います。

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関係ありませんが、「木ノ口かたし」でお昼寝中のミーコ。

これも和む風景です。

















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by sanahefuji | 2016-05-17 23:30 | | Comments(2)

土の傍で暮らしたい

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「今週もガンバロー」と日めくりに書かれてありますから、「よし今週もガンバルゾ!」という気分になります月曜日。

今週は「ゆる体操」がお休みで、またしても雨、なので畑にも入れず、たまりにたまった事務仕事をしなければ、と思いつつ、ブログを見ていたら、「おいちゃんのバラ」を植えたのは昨年の6月7日だった、ということが分かりました。

バラって難しそう、と思って、おっかなびっくり、という感じで植えたのでしたが、この品種は初心者向き、というだけあって強いです。
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次々と咲いてきました。

「2本のうち1本は、ワタクシが畑に行くのが楽しくなるように、畑へ向かう坂道の途中に植えた」というような事を、植えた時の日記に書いてありますが、それは本当に思惑通りで、そこを通るのが楽しみになりました。

農場の仕事や庭仕事は地味だけれども、時間をかけてゆっくりと作り上げていくことが、無上の喜びなのだ、と思います。

それが分かってくるほどに、地震や津波、そして原発事故で住む場所や暮らし、生業を失ったヒトビトの思いはどんなだろうか、と心が痛みます。

天災ならば、どうにもしようがないけれど、原発事故は?

何気ない自然の美しさを感じるたびに、人間の「しでかしたこと」の大きさを憂います。

いつ何時どんなことが起こるかは分からないけれど、出来る限りワタクシは、種をまき、花を植え、木を植え、動物を育てる暮らしをしようと思います。

土の傍にいるのが幸せです。

昨日、子供たちが見ていたテレビに、嵐というグループ(「という」は、いらないか・・)の相葉(というヒト)が出ていました。田植えをする、とかいって、田植え機に乗っていたのです。

今までテレビでそのヒトは確かに見たことはあれど、特に何も感じることがなかった、というか顔などはよく覚えていなかったのですが、田植え機に乗っているところを見ると、おっ、なんかこのヒト、カッコイイんじゃない!?

と思ったのです。

トラクターとか田植え機といった農業機械とセットだと、男はより一層カッコよく見える、というのは間違いない、と思います。例えばそれが、動力を使わない鍬やら鎌などの農機具だったとしても、その捌き方によっては非常に魅力的に見える、ということもあります。人気のアイドル並みの容姿がなくとも、少なくとも3割増くらいにはなる、というのがワタクシの意見です。

少数意見というのは重々承知しておりますが。

とにかく、ワタクシの中では農業界は芸能界よりも上、なのです。






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by sanahefuji | 2016-05-16 15:42 | | Comments(0)

おいちゃんのバラ

昨日、透明ガラスに替えた室内の景色に自己満足しておりましたらば、お客様からも「窓から緑が見えていいねぇ」というお言葉を頂きました。
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もともとここの窓は、貰ってきた窓の中でも特にボロで、開閉がしにくい上に、鍵もない、網戸もない、という代物だったので、うん、やっぱり上等の透明ガラス窓にしてヨカッタヨカッタ、と悦に入ったのでした。

悦に入った、と言えばピエールさんを眺めても、そう。
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この花びらが、一体どこから湧いてくるのか、本当に不思議でなりません。どんなに上手くたくし込んでも、蕾の中に収まりきれない量の花びらじゃありませんか。

ついに咲いたんだなぁ。ワタクシがひそかに名づけている「おいちゃんのバラ」。

あれは昨年の5月21日のこと。

ワタクシはコータローと2人、末期癌で入院している「湯布院のおいちゃん」のお見舞いに大分に行きました。

駅から歩いて15分くらい、というその病院に、ワタクシたちは歩いて向かいました。15分というのはオトナがさっさと歩けばすぐの距離ですが、その時3さいのコータロー連れだとそうはいきません。

その日は五月とは言え、遮るものも何もない、ただっ広い道を歩いていると、汗をかくほどの陽気でした。なので当然3歳児コータローは、ヤレ「暑い」だの「のどが渇いた」だのと言い出すわけですね。そして極めつけが「ウンチしたい」と。

周辺を見渡してもトイレがありそうな店はないし、駅に引き返すには遠くに来すぎている、さりとて病院はまだ見えない、といった地点でした。

仕方がないので、広い道を渡ったところにあった信用金庫の建物に入ってトイレを貸して下さい、と頼みました。窓口業務は終わった時間でしたが、幸い職員用のトイレに通して下さいまして、事なきを得ました。

ホッとして、また歩いていると、煉瓦作りの瀟洒なお宅の庭の藤棚のようなところに、何かがぶら下がっているのが見えました。

あのボワッとしたものは一体何だろうと、よくよく見てみるに、それはどうも花のようだと思いました。

でも、なんという花なのか分かりません。ワタクシが今まで見たことがないような色と形と釣り下がった様子をしていました。

人がいれば、聞いてみようと思いました。そして本当はもっと近くで見たい、と思ったのです。

けれど、そこには誰もおらず、ワタクシは、後ろ髪を引かれる思いで前に進みました。

大分に滞在していられる時間は短かったし、何よりも、おいちゃんのところへ早く行かねばならなかったからです。

確かに病院の傍まで来ているはずなのに、ワタクシたちは同じところをぐるぐると回って、なかなかたどり着けませんでした。

やっと着いて、病室を訪ね、おいちゃんに会った時、予想はしていたものの、やはりショックでした。

前の年の夏に元気なおいちゃんに会っていたし、1月頃にはテレビにもチラッと出ていて、その時もやっぱり若々しく見えていたのに、病室で会ったおいちゃんは、何十年も一気に年をとってしまったように見えました。

悲しいけれど、おいちゃんが、この世から旅立とうとしているのがハッキリ分かったのです。

ワタクシはその後、随分と長いこと、病院に行く途中に見た花のことを考えていました。

幻のような気もしました。

でもあれは確かに現実に咲いていたわけで、栽培できる花に違いない、とも思いました。

そして、少したってから、あの時はいくらか頭がぼぉーっとしていたから分からなかったけど、あれはバラだ、と思い到り、それもあんなふうにぶら下がっていた、ということは蔓バラに違いない、と思ったのです。

それで「蔓バラ 大輪」などというふうに、ネットで検索してみました。

たくさんの画像も出てくるので、それを一つ一つ見ていって、あの時見た花に近いものを探しました。

それが、「ピエール・ドゥ・ロンサール」という種類の蔓バラだった、というわけです。

遠くから、しかも短い時間しか見ていないので、もしかしたら間違っているかもしれません。

でも、いいのです。種類は何だって。

あんな花が毎年咲いたら、生きていくのが随分と楽しいんじゃないだろうか、とも思ったのです。

花の生と人の死、という対比があまりにも強かったので、そんなふうに思っただけかもしれません。

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でも、いいのです。その時にそんなふうに思った、ということが大事なのです。



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今日はたくさんの外仕事を予定していたけれど、雨が降ったので、この魅惑のカレンダー通り、休めました。

書きたかったバラのことも、書けました。











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by sanahefuji | 2016-05-15 15:28 | | Comments(0)