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ただの犬 ただの子供 ただの牛

いつも買い物に立ち寄る地元のスーパーに、紅玉リンゴがお目見えしてからというもの、土曜日のハナ作お菓子も紅玉リンゴを使ったものになっていましたが、昨日寄ったら、あと一袋になっていたので急いで買いました。

紅玉が出回る時期は本当に短いのです。
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農場のレモンも今年はけっこう実がなっているので、少しずつとってきては使っています。

今日は朝の片付けものをしながら、オヤツを作りました。リンゴと胡桃を入れたザッと作ったケーキですが、稲刈りの合間の楽しみにもなりますな。
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「今年は米はどうですか?」とよく聞かれますが、去年がイノシシに散々荒らされたので、それに比べればイノシシの害は防げたけれども、その膨大な労力のせいで、作業が大幅に遅れ、しかも草だらけにもなっていて、10月も終わりだというのに、まだ稲を刈っている途中なのです。

しかしながら、7月24日という遅い田植えをした田んぼのうちの一枚の稲は、けっこうまともに実ったのはラッキーなことでした。

でも、まだそこも稲刈りはまだ終わってないのですが。稲刈りも最も遅い記録をつくってしまうかもしれません。

今日の「ももか」。
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昨日も今日も同じだと思われるかもしれませんが、ワタクシにはいつも違っていつもいい、のです。

学生の頃、犬を飼っていて、ワタクシはとにかくカワイイカワイイと思っているものだから、広々とした帯広の大地を駆け回るその愛犬が、こちらを振り返って止まる度に、「あー、絵になるなぁ」「かわいいなぁ」などと言っていたら、その時つきあっていたヒトが「ただの犬に見える」とボソッと言ったのです。

その時に、あ、そうか、他のヒトにとっては「ただの犬」なんだ、と悟りました。

自分にとっては家族同様の愛犬も他のヒトにとっては「ただの犬」、子供も同じように「ただの子供」、そして「ももか」も「ただの牛」なのである、ということはワタクシはちゃんと分かっているつもりではありますが、まぁこれはワタクシの日記ですので、同じような写真を載せようが、なんだろうが許してもらいましょう。

ブログというのは、その点でいいですね。見たいヒトだけが訪れるようなっていますのでね。わざわざ訪れて下さるヒトビトがいる、というのがありがたいことです。

ではではまた午後の部も、ももかを眺めながらガンバリマス。

それでは皆さま、ごきげんよう!



追記 夕方の「ももか」
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ばいばーい、ワタクシは生ゴミ回収に行くよ!









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by sanahefuji | 2017-10-31 13:39 | 雑記 | Comments(0)

最高の職場環境

昨日、今日は、稲が倒れてしまって機械で刈れなくなった田んぼの稲刈りをしています。

鎌で刈るのは大変ですが、ワタクシは刈りながら、「ももか」の姿を眺められるのが本当に嬉しくて、もう殆ど「うっとり」としてしまうのです。
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家畜が自由にしている姿というのは、本当に嬉しい風景です。ホラ、ここ、「ももか」が立っている周辺、ここは去年まではものすごい藪で分け入ることもタイヘンな場所だったのです。

「ももか」スゴイなぁ、こんなにキレイにしてくれて、と稲刈りの手を止めては眺め、また「うっとり」。

機械で刈ってしまえば早いのですが、天気が良ければ手で刈るのもいいのかも、とノンキなことを思ったり。

というのも、ワタクシたちは、田んぼを作り始めてから何年もけっこうな面積を全て手作業でやっていたので、その時の初心に戻れる気がします。

さて、休憩時間オシマイ。

またまた「ももか」を眺めながら、稲刈りをするといたしましょう。



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by sanahefuji | 2017-10-30 13:11 | 「うとん山農場」のこと | Comments(0)

バイクのオジサンの存在

前の「かたし」が開店したのが2005年の10月1日、週に一度、土曜日だけとはいえ、お店を始めて12年もたつというのに、お店のお客さまの動向というのは未だに謎な部分が多いです。

こんな小さな、しかも週に一度しか開いていない店というのは、とりわけ一般的なことは当てはまらないのかもしれませんが、雨だから、とか、いい天気だから、とか、何かの行事があるから、とか、そういうことがお客さまの動きに関係があるようで実は何もないのかもしれない、と思ったりします。

というのも、先週は卵があまり売れなくて、午後を過ぎても15パック以上も残っていたので、夕方バリューファームに持って行ったくらいだったのに、昨日は開店後1時間、つまり10時までには完売、といっても昨日はたったの23パックしかなかったのですが、それでもこんなに日によって違うのが不思議で面白い、と思います。

というわけで、午前中に卵が売り切れてしまうこともあれば、午後も残っていることもあります。

同じ一日というのは本当にないもんだ、と当たり前のことですが、毎回思う「木ノ口かたし」の一日でございます。

さて、昨日の「かたしのお昼ごはん」は、
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・サツマイモとチリメンジャコのかき揚げ
・大根と厚揚げと手羽元の煮物
・大根の皮のキンピラ
・たまご焼き
・紅茶豚とキャベツのサラダ
・白菜とニンジンと刻み昆布の浅漬け
・ネギと白菜と薄揚げの味噌汁
・カマド炊きごはん
・全粒粉入り紅玉リンゴと和クルミのマフィン

でした。

昨日の朝、「今日は何になるのかな?」と書きましたが、昨日はチリメンジャコの塩けとパリパリ感と芋の甘さがマッチしたかき揚げになりまして、ワタクシはタイヘン気に入りました。

ついでに、先週美味しかった「大学芋」は、今週はパックに詰めでお持ち帰り用を作ってみました。芋が美味しい季節の到来です。

芋、と言えば、「かたし」が始まって以来のお客さまで、ずーっと芋を買い続けて下さっているヒトがいます。そのヒトは、他のヒトの比ではないくらい芋を買うのです。というのも、土曜日以外にも買いに来るし、日によっては1日のうちに2回来て芋を買っていくこともあるのです。

そのヒトは、前にもこのブログに書いたことがありますが、オンボロのバイクに乗ったオジサンです。

昔だったら、よくその辺にいたようなオジサンですが、世の中が小奇麗になって、ヒトビトも小奇麗になって、めっきり減ってしまった種類のオジサンです。

ワタクシには、このオジサンと接する度に、昔話に出てくる、例えば魔女とか高貴な身分のヒトがみすぼらしい身なりをしてヒトビトの前に現れ、対応するヒトを試す、というようなことを思い出してしまいます。

人間は、自分と気が合ったり、好きだったりするヒトに対して親切にしたり、必要な情報の伝達をすることは、いとも簡単にできると思うのですが、では、あまり気が合わなかったり、イヤだな、とか苦手だな、とか思うヒトに対してはどうか、というと、それがなかなかムズカシイと思うんです。

しかしながら思うに、そこでやはり人間が試されるというか、ワタクシはそういう時にきちんと必要なことが出来る、というところを目指した方がいいような気がしています。

というのも、愚かなワタクシが身を持って感じていることの一つに「自分がしたことは確実に自分に返ってくる」という法則があるからです。

それも、すぐに返ってくるわけではありませんで、例えばそれは10年後20年後、といった時間差をともなって返ってきたりします。

例えば、子供との関わりを見てみると分かりやすいのですが、子供の時というのは誰でも随分と自分中心で勝手な言動をするものですが、自分が親になってみると、全く同じことを子供にやられる、という具合に。

自分がヒトを尊重しなければ、同じように自分も尊重されない、という事態に必ずなるのです。

それは、忘れた頃にやってくるからやっかいですが、あ、あの時のあのヒトの気持ちが今やっと分かった、ということがあったりもします。それは自分の中の「人間理解」が一つ進んだ、ということにもなり、実はありがたいことなのです。

なので、ワタクシはオンボロバイクのオジサンが土曜日でもない朝早く、誰も起きていないような時間に「芋を下さい」などと言ってやって来たりすると、ついついイライラしたりしてしまう時、なぜワタクシはイライラしているんだろう、と考えます。

これがオジサンではなくて、大好きな友達だったらどうだろう、もうヨロコンデ「いいよいいよー」と言って出るに違いないのに、とか思うわけです。

そして、お金を払わないわけでもなし、何か嫌なことを言うでもなし、それどころか、「かたし」が始まって以来、ずっと芋や卵や野菜などを買い続けてくれている貴重なお客さまなのだ、とも思うわけです。

しかしながら、お客さまだから、とかお客さまでないから、という基準で態度を変えるのも、それもおかしいことです。

そう思うと、ワタクシたちは何気ない日常の中で日々「人間に向き合う」ことを試されているのかもしれません。

そして昔話の示すことは、実に正しいのダ、と思うのでした。


























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by sanahefuji | 2017-10-29 08:43 | 「かたし」のお昼ごはん | Comments(2)

今日も始まる土曜日開店「かたし」の人生劇場

今日は、先週の土曜日の「桃源紀行」の番組の中で、「かたし」に来てくれていた、ALTのカール先生の結婚式です。それも、なんと大瀬崎灯台で!

本当に本当にかけつけてお祝いしたいのですが、週に一度、それも土曜日しか開けないお店「木ノ口かたし」は、やっぱり開けないとなりませんので、ここ、「木ノ口かたし」からお祝いしたいと思います。
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前の「かたし」から変わらずに、「木ノ口かたし」も毎週土曜日、開いています。

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芋掘りがまだですが、またまたお昼のメニューに使うためにちょこちょこと掘っています。

今日は何になるのかな?


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by sanahefuji | 2017-10-28 07:46 | 「かたし」のこと・商品について | Comments(0)

昨日は木曜日ですが

昨日は木曜日で、本来ならば竹のお稽古なのですが、午前中はハルさんが「もらった家」(小さな可愛いおうち)の壁塗りを手伝って、午後からは農業委員会の総会や懇親会があったので竹はお休みしました。

左官さんに教わりながら、壁塗り(1回目の下塗り)をやらせてもらいました。ハルさんと一緒に作業して、10時にお茶を飲んだり、というのは、10数年前の最初の「かたし」建設の作業の時を思い出して懐かしかったです。
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アタフタと帰って午後からは会議、そして夜は飲み会。ワタクシは、なぜ自分が農業委員になっているのかが不思議、といつも思うのですが、一つ言えることはワタクシは農家のヒトの話を聞くのは本当に好きなので、今日も牛を飼っている農業委員さんのお話が面白くて興味深く聞いていました。

そして、二次会のスナックでは一人3千円、などと言うので、タクシー代を考えると出費が過ぎるなぁ、ということで帰ろうと思ったら、一人の農業委員の方が3千円を出して下さいまして、二次会にも参加してきました。農家のオジサンは優しいのです。

しかしながら、ワタクシは夜の女としてはまるで気が利かないので、一人でどんどんカラオケに歌を入れて歌ったり、出されたカゴに乗っていたコアラのマーチを子供に持って帰ってやりたい、と思って、実際少しもらってきてしまったり、なんとも品がない感じです。でも3千円払ったのだから(オジサンが、だけど)許してもらいましょう。

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世間が狭いワタクシにとっては、こうした機会も良い勉強になりますので、せっかく与えられた農業委員の職(一応、給料がありますのでね)を全うする所存でございます。




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by sanahefuji | 2017-10-27 05:18 | 雑記 | Comments(0)

うとん山農場 第9回 田吾作部会&田んぼの会の収穫祭が終わりました

日曜日は「うとん山農場 第9回 田吾作部会&田んぼの会」の収穫祭でした。

生憎の大風で、田んぼでは出来ませんでしたが、「木ノ口かたし」にて、にぎやかに芋煮会が開催されました。

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今年は醤油仕立てで牛肉を入れる山形市バージョンと味噌仕立てで豚肉を入れる庄内バージョンの二種類を作ってみました。

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ご飯は二升四合ほど、毎週土曜日のお昼ごはん用に炊いている羽釜より大きなもので炊きました。

ワタクシの目論見では、次の日の夕方まで家族が食べられたら楽チンだな、と思っていたのですが、その日の夕方に食べて、次の日、つまり昨日の朝に食べたらオシマイでした。みんなよく食べました。

また来年も田吾作部会の収穫祭の芋煮を楽しみにしてもらえれば嬉しいですね。二年連続して田んぼで出来ていないので、来年は秋の田んぼで食べたいものです。

台風は随分と離れていたのに、こちらもすごい風で、まだ干したままだった田吾作部会の稲は、無残にも全部倒されていました。
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このように。でも、その場で倒れていただけで、吹き飛ばされたりもしてなかったし、雨も殆ど降らなくて水に浸かったりもしてなかったのは幸いでした。

昨日、元通りにかけておきましたので、今週中には脱穀できると思います。

放牧した荒地の草をけっこう食べ尽くしたからか、昨日は小屋に戻ってきてエサを待っている「ももか」に会いました。それにしても牛の力ってスゴイと思いました。去年、イノシシ対策に、と、もう必死で藪を払っていたけれど、なかなかキレイにならなかったところが、牛1頭ですっかり見晴らしのいい場所に変わりました。
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小さかったコータローが水遊びしていた小川とも言えないくらい小さな川の水を飲んでいる「ももか」。

ヒトビトが耕作をやめて、荒れ果てた土地だった場所が、こうして農場になり、鶏や牛や犬や猫が暮らし、イノシシもやって来るけれど、ヒトも訪れる場所になり、なんだか活き活きとしているのを見るのは本当に嬉しいことです。

それは、今住んでいる家にしてもそうで、空き家だった家に灯りがともり、壊れかけた物置兼牛小屋が「木ノ口かたし」になり、生きている、ということが、本当に嬉しい今日この頃です。

多くのヒトの支えがあったおかげでもあるし、大変な苦労をして切り拓いてくれていた先人のおかげでもあり、しみじみ感謝いたします。

ワタクシたちが借りている家は、今年で築96年になります。あちこちが傷んでいて、屋根も替えなくてはならないけれど、今はまだ資金がありません。

でも、きっと、この家がこれからも生きていたいと思うならば、それはきっとワタクシたちに力を与えてくれると思うので、きっといいようになることでしょう。

前の「かたし」の建物もそうやってワタクシたちを使ってくれたおかげで良い場が出来、それは大きな波及効果をもたらしたと思います。「うとん山農場」の場も、きっとそうなんだと思うし、「木ノ口かたし」として甦った物置兼牛小屋もそうだったんだろうなぁ、と思ったりします。

ワタクシたちの力はちっぽけですが、目に見えない「思い」というのが、この世にはたくさん飛び回っていて、それを集めると、大きな力になるのかもしれない、と思ったりもします。

その思いは目には見えませんが、確かに感じることは、出来るのです。





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by sanahefuji | 2017-10-24 13:55 | 「うとん山農場」のこと | Comments(0)

深まる秋

天気が悪くて田んぼや畑の作業が進みませんで、サツマイモもまだ掘っていませんが、一昨日の夜の宴会や昨日の「かたしのお昼ごはん」に使おうと、ほんの端っこを掘ってみました。
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畑は草だらけですが、立派なおイモがなってました。

掘りたてのイモは、まだ甘くはないのですが、この色の鮮やかさにハッとしますね。

この色を見るたびに、子供の頃に家にあった「おおきなおおきなおいも」という絵本のおイモを思い出します。今、実際にその絵本を見るとどうなのかはわかりませんが、その絵本の中のおイモの色が本当に正確にこの色を表していた、という印象が強く甦ってくるのです。

その絵を描いたヒトの観察眼と再現力、というのがスゴイのだと思います。それは本物そっくりに描けばいい、というものではないと思うのです。それは印象の強烈さ、のような気がします。それは表現しようとする対象に入り込む能力というか情熱がスゴイのかもしれません。

ワタクシは動物が好き、ということは、前々から書いていますが、好きゆえに沢山の動物を飼って、見たり触ったり、と、動物を丸ごと味わう機会が多かったので、動物の絵、イラスト、とかあるいは人形のようなモノであっても、それが動物が好きなヒトが描いたものかどうか作ったものかどうか、がなんとなく分かることがあるのです。

一見そつなく上手でも、アレ、なんか違ってる、と思ったりします。多分このヒトは、あまり触ったことがないのだろうな、と思ったり。

なんとなくでも、そういうふうに、いろいろなことが分かるのです。

さて、掘りたてのおイモ、甘味がまだない、ということで昨日は大学芋になってもらいました。
昨日の「かたしのお昼ごはん」は、
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・魚のフライ
・大根と厚揚げとブリの煮物
・大根の皮のキンピラ
・白菜と鶏挽肉の煮物
・たまご焼き
・大学芋
・玉ねぎとキャベツの味噌汁
・カマド炊きごはん
・紅玉リンゴと和クルミのマフィン

でした。だんだんメニューにも秋が訪れてきました。

しかし、台風が!

先々週に稲刈りをした田吾作部会の稲は脱穀もできずに、まだ干されたままですので、吹き飛ばされなければいいのですが。

穫り入れがまだ終わらないのでスッキリしませんが、今日は田吾作部会の収穫祭です。

風が強いので田んぼで芋煮、は「木ノ口かたし」にて芋煮、ということに変更になりましたが、秋の収穫に感謝して楽しみたいと思います。

さてさて、芋煮の準備をするとしましょう。

今年は2種類作りますよ~。









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by sanahefuji | 2017-10-22 06:39 | 「かたし」のお昼ごはん | Comments(0)

キーワードは多様性

なんとなく図書館で手に取ったこの本、
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こういう類の本は字が小さくて分厚い上に、外国映画の吹き替え版のような雰囲気が合わなくて読み進められずに挫折、ということもあるのですが、思った以上に面白くて興味深い内容でした。

ワタクシはダイエットに興味があったのではなくて、食べ物や食べ方の情報が氾濫している中で、何かそれについて考える指標のようなものが得られないかと思ったのです。

今の世の中、とにかく食べ物についての情報は膨大で、何を食べた方がいい、とか、あるいは食べない方がいい、とか、体にいいとか悪いとか、こうして食べた方がいい、とかなんとかかんとか、もはやワタクシには何が何だかさっぱり分からない感じです。

かく言うワタクシは、食についてこだわっている、と思われがちですが、実は「特別なことは何もしていない」と言えます。

何かを食べない、とか避けている、というものもないし、健康のためにやっている食習慣、というのも特にないのです。少し無頓着すぎるかもしれない、と思っているところです。

なので、世に氾濫する「これを食べれば~」とか「これは食べない方が~」とかいう話は一体どこまで本当なのだろうか、という思いがあり、またそれらをどう考えればいいのだろうか、という思いもありました。

そして、この本に書かれてある一つの真実に納得しました。

それは、誰一人として同じ腸内細菌を持ったヒトはいないから、食べたものに対する体の反応は一人一人みんな違う、ということです。

著者は長年、双子を対象にした研究なども行っているそうですが、同じ遺伝子を持ち、同じ環境で同じ食べ物を食べて育っても、一方は太り、もう一方は太らない、ということもあり、それを説明するのに、腸内細菌のコミュニティの違い、ということがありそうです。

そして、確実に言えることは、例えばアフリカなどの民族で伝統的な暮らしを守っている人は現代文明の中で暮らしている人よりも腸内細菌の種類が多く、多様性に富んでいる、ということだそうです。

ヒトの健康を司る一つの鍵は「腸内細菌の多様性」、ということが言えそうです。

だからと言って、今流行りの、腸まで届くなんとか菌、というのが誰にでも有効ということはないし、これを食べれば大丈夫、というような魔法の食べ物もない、というのは、前述したように腸内の環境は一人一人みんな違うからです。

そしてこの本の中で、ワタクシにとっては、実に実に興味深い記述がアレルギーに関する項目にありました。

その部分をそのまま書いてみます。

「新生児のときに多様性に富んだマイクロバイオーム(人間の腸や口腔、あるいは土壌中にある微生物のコミュニティ)をもっていることは、将来のアレルギーのリスクを減らす上で不可欠のようだ。その多様性をもたらすのは母乳だが、それを支えているのは、母親の健康的な食事であり、遅めの離乳であり、家がそれほど清潔でないことだ。」

この最後の「家が清潔でない」というところに「おっ」と思ったワタクシがさらに読み進めていきますと、

「衛生仮説と清潔ヒステリー」という中見出しがあり、このように続いていました。

「アレルギーに関心のある人なら、『衛生仮説』という言葉を聞いたことがあるかもしれない。この仮説の生みの親であるデイヴィット・ストラカンは、子どものぜんそくや湿疹の発生状況を誕生時から追跡した全国規模のデータを見て、強い興味を持った。ストラカンが気づいたのは、イギリスでは湿気の多い住環境とアレルギーの発症の間に相関関係があることだった。ただしその相関関係は、直感的に予想されるようなものではなかった。湿気の多い劣悪な住環境や、家族が多くて狭苦しい家のほうが、実際にはアレルギーが起こりにくかったのだ。」

ここまで読んで、この最後の文章、すなわち「湿気の多い」「家族が多くて狭苦しい家」というのは、まさにわが家のことではないか!と苦笑、しかし、確かに家族全員、誰も何のアレルギーもありません。

そしてさらに読み進めていくと、
 
「この結果は、バイアスの原因となりうる別の要素を調整しても変わらず、ほかの国でも裏付けとなるデータが得られている。このようにして、行きすぎた衛生観念が現代のアレルギー疾患の原因となったという仮説が生まれたのだ。
 あまり衛生的でない環境で、日常的に動物と接したり、寄生虫に感染したりしながら育った人というのは、せんそくやアレルギーにかからないようだった。」

とあり、「そうか、そうだったのか!」と激しく納得したことでした。

さらに長文ですが、この章の最後の文章を、ワタクシはどうしてもここに紹介しておきたいと思います。

「アレルギーをもつ子どもの母親の多くは、罪悪感に苛まれて、死をもたらすほど危険なアレルゲンの攻撃から子どもたちを守ろうとする。アレルゲンを含むほこりや動物の毛を取り除いて、自分の家を、無菌実験室として使えるほど清潔な状態に保とうと大変な労力を費やしているのだ。そればかりでなく、ナッツやグルテン、小麦、卵がほんのひとかけらでも食物に入り込むのを心配するあまり、食事をしていても、ボルジア家の祝宴に出ているような気分になってしまう人もいる。
 ナッツアレルギーが死につながる場合があるのを考えれば、この不安はもちろん理解できる。しかしその一方で、家を農場のような状態にしてペットや、なんならブタを飼ったりすると、アレルギーの発症率が高くなるどころか、むしろ低くなるという研究もある。ペットと暮らすことには、長生き、アレルギーの低減、うつになりにくくなる、など健康上のメリットがいくつかある。そうしたメリットの一部は、ペットの毛の汚れだけでなく、多様性に富んだペットの腸内細菌からもたらされるものだ。
 汚れや多様性を友人として受け入れること、そして食物不耐性が重大な病気だという考えを捨て去ることは、たしかに難しい注文なのだろう。しかし、次の世代のことを考えるなら、それは重要なことだと言えるかもしれない。」

最後の一文にワタクシは殆ど泣きそうになってしまいました。

人間以外の生き物を、何か汚いモノ不潔なモノ、あたかも「バイ菌の塊」のように思って排除しようとする傾向に、ワタクシはものすごく心を痛めていたし、また、その不寛容な世の中に、危機感を持っていたからです。

「汚れや多様性を友人として受け入れること、それが次世代のために重要」ということを、最先端の研究をしている科学者が言って下さっていることは、大きな希望になりました。

あ、だからといって、家やお店、それに農場を汚れ放題にするわけでは、もちろんありません。普通に清潔な環境にしておく努力は、自分にとっては最も必要なこと、ということには変わりありません。苦手な掃除をしなくていい、という理由にはなりませんから。

しかしながら、「うとん山農場」&「木ノ口かたし」の田んぼの活動、動物たちとのふれあい体験、みんなでする味噌作りなどなどは、皆さまの腸内細菌の多様性のためにも実に貢献できる活動ではないか、と思い、ますます自信を持って進めていきたい、と思った次第でありました。

そして、また「田舎での子育て」をおススメできる大きな利点が一つ、追加されたような気がします。

そんな理屈を抜きにしても、田舎での子育ては楽しいのですから、ワタクシはいつでもおススメいたします。























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by sanahefuji | 2017-10-20 07:57 | | Comments(0)

雨もまた良し

昨日は一日中雨、今日も雨。

稲刈り、脱穀、畑仕事が停滞しております。

しかしながら、昨日は東京芸術大学の先生の指導のもと、一日合唱の練習が入っておりましたから、雨の方が心おきなく参加出来た、という点ではよかったかな、と思います。

どうして芸大の先生の指導など受けることができるかと言いますと、
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これです。

この演奏会に五島市の合唱団も参加して、「大地讃頌」と「蒼き故郷」を歌う、ということになったので、ワタクシが所属する合唱団や、子供が所属する少年少女合唱団のメンバーも、みんな一緒に指導を受けることが出来ました。

前に書きましたように、ワタクシの残りの人生における使命は「合唱・農業・田舎暮らし」という、この3つのために自分が出来ることをする、ということになっておりますから、自分の楽しみでやっていることでありながら、使命を全うしている感もあって、なかなか良いことです。

東京あたりのスゴイ大学の先生から教えてもらえる、というのも、お得です。

ワタクシの場合、全てにおいて言えることですが、やっていることがなかなか上達はしませんが、続けていくうちに、自分にしか分からない程度の進歩を感じたり、あるいは何かを学んだりするので、それが面白いのです。

今回、教えて下さった先生はドイツオペラが専門の先生で、好きな歌がシューベルトの「冬の旅」などと仰っていたのを聞いて、一気に数年前に心が引き戻されました。

冬の旅!

Winterreise!

またドイツ語学習を再開しようかな、と本当に思い始めました。

ここ数年来の環境の変化や、忙しくなり過ぎた現実や、さまざまなモンダイでワタクシの心はあまりにもササクレテいるような気がしていて、仕事に関係のない、好きなことをする時間をもっと作った方がいい、と感じていたからです。

まずはまたドイツの農家にクリスマスのお手紙を書くことから始めてみようかな、と思いました。


さて、今朝も雨降りで、高校生を学校まで送っていくのをいいことに、先日オープンしたモーニングを食べることが出来るオサレなカフェに行ってきました。
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早い時間に開いているのがありがたいです。

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早速、このプレートをば注文してみました。
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ワタクシ自身はパンは好きですが、朝ごはんで食べるのは週に一回程度で、しかもパンでも味噌汁なわが家ですので、ジャガイモのポタージュなど殆ど作ったこともないので、とっても珍しくて美味しかったです。
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また、こういうスッキリとした空間で食べるのが都会的な感じです。あ、でもワタクシは都会で暮らした事がないので本当かどうかは分かりませんが、きっとそうだと思います。コーヒーももちろん、美味しいです。

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ワンコインで贅沢な気分の味わえるモーニング、良いですよ。ぜひどうぞ~。














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by sanahefuji | 2017-10-16 13:25 | 雑記 | Comments(0)

なんだかいつもありがたい

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ピカピカのピーマンをたくさん頂いたので、昨日の「かたしのお昼ごはん」は、

・ピーマンの鶏挽肉詰めフライ
・ピーマンの炒め物
・カマスの塩焼き&大根おろし
・卵焼き
・安納芋サラダ
・大根と人参とワカメの味噌汁
・カマド炊きご飯
・ブルーベリーマフィン

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でした。

今、五島ではカマスも旬らしく、安くて美味しいです。

新鮮な素材を大量に頂いたり、安く買えたり、食べ物には困らない五島であります。

そうそう、来週10月21日の土曜日、NHK BSプレミアムで午前6時から放送の「桃源紀行」で五島列島が紹介されますので、よろしかったら見てみて下さいね!

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朝の準備中、台所の窓の外に、何年か前にお客さまに頂いた「ホトトギス」のお花が、外の小さな竹の植木鉢に根付いて元気に咲いているのが見えました。

「木ノ口かたし」のいろいろな所に、ヒトビトの優しい気持ちが息づいているのを感じながら、毎週お店を開けられることがありがたいなぁ、と思います。

そして、このブログを訪れて下さる皆さまがいることも、ワタクシの励みになっております。

本当にいつもありがとうございます。






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by sanahefuji | 2017-10-15 06:03 | 「かたし」のお昼ごはん | Comments(0)