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「よか男」の坊さんが造った庭を眺めて茶を頂く

この間の日曜日に、椿まつりのお茶会が、初の試みとして石田城五島庭園隠殿屋敷(五島邸)で行われる、ということで、誘われて行ってきました。

だいたいワタクシは、五島に来て17年もたつというのに、あまりいろいろなところに行ったことがなく、金閣寺の丸池を模して作られたという庭園の「心字が池」も見たことがなく、五島邸というのは何処にあるのかも知らなかったのです。

実は、毎日わが子が通っている五島高校の敷地内にあったのです。というか、高校が石田城の本丸跡に建っている、というのが正しいのですが。

そんなふうで、五島邸について何の基礎知識もなく、お茶会に行ったのですが、これが実に興味深かったのです。

石田城というのは、日本で一番最後に建てられた城で、15年の歳月をかけて1863年に完成したものの、その後すぐに明治維新となり、解体令が出て1872年(明治5年)には解体されたとのこと。

こうして文章で書くと、サラッと一文ですんでしまいますが、15年もかけて築いた城をわずか9年使った(?)だけで、また解体するとは、「ナンテコッタ!」と思ったヒトビトも多かったのではなかろうか。

重機なども何もない時代、城を築いたり、解体したりするのに、一体どれほどの労力がかかったのか。

今でこそ人手不足の五島ですが、その頃は元気な働き手が、わんさかいたんだろうなぁ、などと思ったり。

お城は解体されてしまって残っていませんが、この五島邸は、城を建設途中に家督を譲った五島氏10代藩主盛成(もりあきら)が隠居するために建てたものでありまして、こちらは残っていてヨカッタですね。

ワタクシたち現代人が当時の藩主の暮らしぶりを垣間見ることが出来ます。

五島邸には藩主が居間として使っていた「梅の間」と、客人をもてなすために使っていた「亀の間」というお部屋があり、それらの建具を開け放すと庭園と心字が池を眺めることが出来る、というわけです。この心字が池には、中秋の名月が、ど真ん中に映るように作られているとのこと。

殿様というのは贅沢で風流なもんですな。まぁしかし、現代のワタクシたち庶民は、殿様よりも、ある意味もっと贅沢、というか快適で便利で豊かな暮らしをしておりますが、風流、という点ではまるで敵わない、というより、そうとう貧しくなっている、と言えるのではないでしょうか。

それは便利で快適な生活をしていると、何かを感じる能力、というか、感覚というか、感受性というか、そういうものがおそろしく鈍感になってしまう、ということがあるからです。

そういうことも、都市化が進んでいくことや、ヒトビトが街暮らしを好むようになっていくことと関連がある、とワタクシは睨んでおります。そしてさらに言えば、少子化になり人手不足になっていく、というのも全部繋がっている、とも思うのです。

大袈裟ですが、でも、そのように思えてなりません。

ま、それは置いといて。

お茶を頂く前に、淡い色の着物をお召しの美しい方が、梅の間の建具を開け放って下さったので、ワタクシたちも梅の間に座って庭園を拝見することができたのですが、それはそれは情緒ある眺めでありました。

この庭を造る際に、指揮をしたのが、善章(お墓には全正と表記されているそうです)という京都の坊さん。このヒトがどうして西の果ての五島に来ることになったのか、と言いますと、京都で祇園の舞妓のもとへと通っていることが発覚して、破戒の罪で島流しになったからなのだそうですよ。

ナント!

善章さん、なかなかやるじゃないですか。

彼はそのようにして五島の福江島に流されてきたわけですが、文化人でもあったので、お殿様の和歌や茶の湯の相伴を務めたり、また、この五島邸の庭園造りを任されたりもしながら何不自由なく暮らし、五島に骨を埋めることとなり、お墓は五島市吉田町の墓地にあるそうです。

お茶を頂いた後に、仲間たちと心字が池をぐるりと散策していたら、池を挟んで建物が見渡せる場所に、その善章さんがそこに座って指揮をしていた、という石が据えてありました。

そこから眺めながら、京都に思いを馳せながら、彼は庭を造り上げていったのでしょうか。

島流しとなった原因である、彼の地の舞妓さんのことを思い出すこともあったのだろうか。

などなど、空想が膨らみます。

あるヒト曰く、善章さんは見た目も中身もとてもいいヒトだった、とのこと。

それはますますドラマになりますな。

「よか男」「よか女」は、いつでもお得です。









by sanahefuji | 2018-02-28 13:29 | 五島のこと | Comments(0)

やわらかな早春の雨の朝

昨日の朝は、先週とは違って寝坊をせずに、ちゃんと起きられました。

2次試験に向かうハナをアタフタして見送るのは避けねばならないし、受験旅行弁当用の「おこわ」も蒸かさねばだし、たまたま昨日は三女のサトのジュニアバレーのお別れ会があったりして、その準備もあって、それを店と並行してやるので、いつもより早く起きる必要があり、「気合い!」ということで、2時50分に目覚ましをかけていたのですが、3時にちゃんと起き上がれました。パチパチ。

いつもの土曜日は米を1升と日によってはプラス何合か炊くのですが、昨日は3升炊く、ということで、いつもより二周りほど大きな羽釜を使うから勝手が違うのもあり、うまく炊けるかどうか、ドキドキ緊張もしておったのです。それくらいのことで緊張するとは、まだまだ飯炊きのプロとは言えませんな。

4時台のラジオ深夜便で作家で精神科医のなんとかいうヒトの講演をやっていて、「早起きは3000円くらいの得になる感覚です。」みたいなことを仰っておりましたけれど、それはワタクシも昨日は特にそう思いました。

昨日は寝坊しなかったおかげで土曜日の店の流れをスムーズにできた上に、その流れのまま、続く夜の部まで無事に終えることができました。

毎週、反省材料はあり、自分では気がついてない不備もたくさんあるのだと思いますが、わざわざ足を運んで下さるお客さまがいる、ということが、いつもホントにありがたく、そしてホントに楽しい時間を過ごさせてもらっております。

そしてワタクシの課題「人間理解」も進みます。

「木ノ口かたし」が始まって、そろそろ2年になりますが、少しずつ少しずつ育っていっているような感じがしている今日この頃でございます。

そんな昨日の「かたしのお昼ごはん」は、

・おでん
・ヒラスとサバのカレー風味マリネ
・卵焼き
・サツマイモとアオサの天ぷら
・大根と薄揚げの味噌汁
・カマド炊きごはん
・胡桃とレーズンのココア味マフィン

でした。

カメラはハナが持って行ってしまったので写真がありません。

そんなハナから、今朝7時前に電話がありまして、何かと思ったら「コータローがポケモンを見るのにちゃん起きているかどうか」というのでした。

別にコータローがポケモンなど見逃しても良いと思いますが、初めての一人旅、いつもの日曜日の朝を懐かみ、家族のことを思い出してのことでしょう。

そろそろ試験が始まるのかな~。

こちらでは静かに雨が降っています。

いろいろなものは、時を経て確実に育ち、状況は変化していくのダナ、と思う早春です。











by sanahefuji | 2018-02-25 10:42 | 「かたし」のお昼ごはん | Comments(0)

お雛様を忘れていた

先週、濱崎さんが持って来てくれたジャガイモは売り切れてましたが、また今日持って来て下さいましたので、明日はジャガイモ、ありますよ。サツマイモも。写真は撮ってませんが、けっこういっぱいあります。

卵もたくさん!

やっと気にせず卵を使えるようになって嬉しい限り。

明日はハナが2次試験に出発するので、少し残った餅米で「おこわ」を蒸かして持たしてやろうと思ったり、諸事情から米を一度に3升炊かなくてはならなかったりで、明朝は絶対に寝坊できませんのです。ドキドキ。

肉まんも欲張ってたくさん作ろうと思って今日は具もいっぱい作ったのでございます。

昨日は撮影チーム御一行様が来たりもして、そんな感じでなんだかんだと忙しくしていたら、お雛様を出すのをスッカリ忘れて2月も下旬になってしまいました。

コータローが出して出してというので、今日やっと出しました。
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薄暗いところに鎮座ましますわが家のお雛様、なんだかチト不気味ですな。金屏風も緋もうせんもありませんから、オメデタ感もいまひとつ。

まぁしかし、なんとか出しました。

ハナは3月3日生まれだというのに、お雛様を忘れていたとは!

明日はいよいよ出発か~。早いなぁと思います。

ホントに子供というのはスグに大きくなるものです。環境さえ整っていれば勝手に育つのです。

ワタクシは母親らしいことは何もしなかったような気がして申し訳ないことですが、そのおかげで一つヨカッタことといえば、余計なことをあまりしなかったので割と自分でいろいろできるようになった、ということでしょうか。

今回も、いろいろ調べてやらねば、と思っていたけど、例によって要領の悪いワタクシが他のことでアタフタしているうちに、自分でいろいろサッサと調べて準備していました。

そうか、もうオトナの年だよなぁ、と思ったことでした。

どういう結果になろうとも、ま、それは大いなる力が働いているのだ、とワタクシは今となっては何もかもがそのように思えるので、どっちでもいいのだ、と思います。

まぁしかし、一度で決まれば親は助かる(お金の面で)、というくらいのもので。

大学受験などは、その程度のことですね。





by sanahefuji | 2018-02-23 21:22 | 雑記 | Comments(0)

「かたしのお昼ごはん」番外編

今日は土曜日ではありませんが、「かたしのお昼ごはん」をやりました。

というのも、テレビ番組の撮影チームのヒトビトが、お昼ごはんを食べに来たからです。

あ、でも、「木ノ口かたし」は撮影されたわけではないのでテレビには出ませんが、五島のいろいろなところが出ますので、詳しいことが分かったら(放映されるのは3月になってからのようですが)お知らせしますね。

それで今回、レポーターを務める有名人、芸能人(?)は、芸能関係に疎いワタクシでも知っている方。

子供たちに、そのヒトが「明日『かたし』にごはん食べに来るよ」というと、「えー、いいなー、写真撮っといてよー。」「サイン貰っておいてよー。」などなどピーチクパーチク言っていたことでした。

子供たちにとってはテレビに出ているヒト、というのは、とにかくスゴイ、というのがあるのかもしれません。

しかし、実際、その方が「木ノ口かたし」の入口に「こんにちは」と微笑みながら現れると、芸能人有名人に疎いワタクシでも「ワァーッ」となりました。

可愛いし、とても素敵な雰囲気を身にまとっていらっしゃる。

大勢で食事をしている様子なども見ていると、さりげない気配りとか、和やかな雰囲気を保つのが実に上手なヒト、と感じられ、きっと相当キビシイ世界も知っているし、そういうのをくぐり抜けてきたヒトは、人間の器が大きくなるのだなぁ、と思ったりしました。

帰り際に子供たちに頼まれたので、とタオルにサインをしてもらえるかとお願いしたところ、見た目そのままの、優しい物腰で、それでいて、「ママ、ここをピーンと引っ張って。そうすると書きやすいから」とタオルの端を目いっぱい引っ張るように指示を出し、そして真剣に書いて下さいました。
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「木ノ口かたし」では、いろいろなヒトに直に接する、という体験をさせて頂いて、ホンにありがたいことでございます。

「かたしのお昼ごはん」番外編も面白かったです。

ちなみに今日の献立は、
・魚のフライ&キャベツ、レタス
・煮しめ
・卵焼き
・大根葉と大根皮のキンピラ
・モヤシの梅風味サラダ
・大根とタマネギと薄揚げの味噌汁
・タカキビ&モチキビ入りカマド炊きごはん

でした。
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さて、気合い!で片付けるぞー。





by sanahefuji | 2018-02-22 14:57 | 「かたし」のお昼ごはん | Comments(2)

春近し「うとん山農場」

ご無沙汰いたしました。

その間に、うとん山農場の梅が咲き、
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2月の初めに来たピヨピヨたちは、暖房なしの生活になり、
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前に「ももか」がいた場所に鶏小屋が拡張されて、鶏たちが日向ぼっこをし、
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春らしくなってきた「うとん山農場」でございます。

梅の木の旺盛な成長ぶりに剪定が追いつきませんが、切った枝の一部を家に飾るべく、持ち帰ってきました。
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いいですな~植物や動物は。
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遠くに見えている深紅のシクラメンも、株が大きく育って花が次々とつき、今年の寒い冬の日々の、ささやかな楽しみとなってくれていました。

秋にコータローと植えたチューリップの芽も出てきました。花が咲くのが楽しみです。

この間の土曜日、ワタクシは1時間以上も寝坊して、いろいろとずれ込んで余裕がなかったせいか、アタフタとしてお金の計算を間違えたり、台所では無駄にガチャガチャとして、どうしようもないダメ店員であったのですが、お客さまたちが皆さま優しいヒトばかりで、ホントに救われる気持ちになったことでした。

ありがとうございます。

次の日は夜の部で、面白すぎるヨッパライのヒトビトに笑い過ぎて、笑うと疲れが飛んでいくなぁ、と思ったり。

年度末で何かと忙しかったり、ややこしかったりする人間社会ですが、「うとん山農場」や「木ノ口かたし」は元気をもらえる良い職場だなぁ、などと自画自賛しておるオメデタイ従業員でありました。

賃金の如何などは、この際モンダイではありませぬ?!



by sanahefuji | 2018-02-20 21:55 | 「うとん山農場」のこと | Comments(0)

王子様は優雅です

明日のお菓子のための、胡桃をむきながらラジオを聞いていたら、フィギュアスケートの中継をやっていました。

フィギュアスケートの様子をラジオで聞いてもイマイチよく分からないので、途中でテレビにしました。

そしたら!

羽生選手、スゴカッタですね!

ワタクシはスポーツ全般ぜんぜん詳しくないのですが(いや、他のことも詳しいことがあまりないのですが)、スゴイものを見た、と思いました。何の曲で滑るのかなぁ、と思ったらショパンのバラード1番がかかったのに、まずコーフンしてしまいました。

一時期、ずっとショパンのバラードを聞いていた時があって、とうとう生演奏でバラードを聞きたくて長崎まで出かけてしまった、ということもあったなぁ。あの頃は今よりいろいろ余裕があったんだなぁ、と思ったり。

羽生選手、まるで王子様みたいで、しかも完璧な演技で。

王子様、というのは、これまた昔、若い頃のプルシェンコ選手が氷上を滑っている時に「この王子様みたいなヒトは誰だ?」と思った、ということがありました。しかし、白人男性というのは、だんだんと肉感的になってくるもので、彼はいつの間にか王子様っぽくなくなってしまって、なんかムンムンした感じになっていったのでワタクシはあまり興味がなくなってしまいました。

王子様ではなくて王者になって、しかもなんか雄叫びをあげているイメージ。

解説のヒトは羽生選手のことを「王者」と言っていたような。まぁ確かに強いのですが、今日の衣装といい、体型といい、羽生選手は「王子様」と呼びたいですな。

あくまでも、美少年っぽいのが「王子様」なのです。


さて、そんなことを思っているうちに、明日のお菓子もできました。
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優雅にできたかしら?

濱崎さんのジャガイモ&サツマイモ(安納芋)も来ましたよ~。
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サツマイモは安納芋より他の品種が人気だったのですが、もう他の品種はなくなってしまった、ということです。
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ではでは、明日もよろしくお願いいたします。





by sanahefuji | 2018-02-16 17:16 | 「かたし」のこと・商品について | Comments(0)

明治生まれのお母さん

先週、縁を巻くところまで終わったカゴ、
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本日は、これに「かすがい」を入れました。

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このように。


今日は、午後から農業委員会の地区協議会というのがあって、お隣の久賀島まで行きました。その久賀島の中でも辺境というべき細石流(ざざれ)地区というところに初めて行きました。

車一台分の道幅しかなく、ガードレールも何もない簡素な山道をくねくねと進みつつ、その集落に向かう感じは、ワタクシが住んでいる近くで言えば、半泊とかその先の集落に行くような雰囲気でした。

福江島でもそうであるように、久賀島でもそのような地域に住みついたのは、弾圧を逃れて内地から渡って来た切支丹のヒトビトです。

細石流という集落は地名が示すような、細かい石が積み上げられた石垣が連なっていました。



師匠ご夫妻に正月明け早々の竹の時間にインタビューをした時、ワタクシはお二人に、お母さんはどんな人でしたか、と聞きました。

「そりゃあ厳しいヒトじゃった」と師匠。

どんなふうに、かというと、子供が言うことを聞かず家の仕事をさぼったりすると、その子を木に吊るして、しかも下から火を焚いて煙でいぶした、とのこと。

師匠もされたのですか?と聞くと、自分はされたことがない、とのこと。お利口だったのですね。

しかし、晩ごはん抜き、というのはあったそうで、それもやはり遊んでいて家に帰るのが遅くて仕事を手伝わなかった時、とのこと。

「働かなければメシは食えない」ということを教え、何が何でも子供に家での役割を遂行させるという、決意をもって常に本気のお母さん、だったのだ、と思いました。

師匠の家族の場合、お父さんは船乗りで、家にいないことも多かったらしく、だからお母さんは農作業も含めた家の仕事を全てしなければならなかったのですね。それでその厳しさなのだ、と思いました。

痩せた土地を耕して、大家族を養わなければならなかった昔の暮らしの厳しさに、今日の細石流の集落でも思いをはせたことでした。

そんな厳しいお母さんを想像する時、ワタクシは溢れんばかりの膨大な愛情も感じるのなぜだろう、と思います。

そこには決して家族を飢えさせない、子供を「まっとうな人間」に育てる、という、なみなみならぬ決意が感じられるからかもしれません。

本気で生きる、というのは偉大です。

















by sanahefuji | 2018-02-15 22:21 | たねわたしの会 | Comments(0)

今年は梅がまだ咲きません

ようやく今日からブルーベリーの剪定に取りかかりました。

ブルーベリー畑に何本か、それぞれ種類の違う梅の木を植えているのですが、2月の半ばともなると、いつもならとっくに咲いているというのに、まだ咲いてない木もあれば、
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咲いていても2輪3輪だったり、
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この冬は本当に寒かったんだ、ということが分かります。

牛の「ももか」が見当たらないので、放牧地を少し探すと藪の中で草を食べていました。
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植物や動物は実に分かりやすくて安心します。やっぱり自然の近くにいるのが人間は安心だと思います。

昨日、子供たちが「ボンビーガール」というテレビ番組を見ていたのでワタクシも見ていたら、五島の福江島に移住した独身の若い女のヒトが「おでん屋」を始めた、というのをやっていました。

そのヒトは坂本冬美さんのファンで、「演歌の世界を地でいく生活をしたいと思って移住した」というようなことを言っていて、すごく面白いヒトだなぁと思いました。

ああいう面白い若い女のヒトがやっている「おでん屋」が出来て、地元のオジサンたちは、さぞかし嬉しかろう、と思ったことでした。

街で暮らしていたとしても自然がすぐ身近にある福江島は、人間が安心して暮らせる環境だと思うなぁ。

移住を考えているヒトは、ぜひ一度来てみて下さいませ。








by sanahefuji | 2018-02-14 18:08 | 「うとん山農場」のこと | Comments(0)

人間は機械よりもエライ

早いもので、もう2月も半ばですね。

年度末ももうすぐです。

この年度に、ワタクシが新しく始めたことに「LINE」があります。これは、子供が入っている合唱団の役員の連絡手段が「LINE」になっていたからで、育成会の代表になってしまったワタクシが、そこに入らないわけにはいかなかったからです。

しかし、ワタクシはスマホを持っていないのです。

では、どうやって「LINE」をやっているかというと、わが家の高校生のスマホを借りてやっております。ふつう逆ですが。

借りもの、ということもあるし、もともと各方面に注意を向けてサッサッサッと、物事を進めていくことが苦手であることから、ついつい見るのを忘れてしまったりします。ホントに「スマホ」の存在自体を忘れてしまうのです。自分の生活の中に「スマホ」が根付いてないのです。

しかし、これは現代では落第、です。

ヒトサマに迷惑をかけてしまいます。

なので、オチコボレながらもなんとかやっとりますが、ワタクシの率直な感想としましては「LINE」って不便だなぁ、ということです。そして実に疲れる。現代人がやけに「癒し癒し」って言うの、分かるなぁ。日々疲れるはずです。

ホントに皆さま、お疲れ様でございます。

現代機器利用オチコボレ代表のワタクシが言うのもナンですが、あまりガンバリ過ぎずにやりましょうね。

ワタクシが苦い経験をいろいろ重ねてきてから気がついたことの一つに、ヒトがヒトを責めたくなる時、というのは、その責めているヒトはとても苦しいのに「助けて」と言えないからだ、ということがあります。

「誰か助けて」と素直に言えたらよかったのです。きっと助けてくれるヒトがいたはずです。

それからもう一つ、「苦手な人」というのは、自分の中の弱い部分、イヤな部分、ダメな部分、というのがよく似ているから反応してしまう、ということ。

人間というのは、なんて敏感なセンサーを持っているのだろう、と感心します。

やっぱり機械よりも人間の感覚の方が鋭い、と思います。

ということは、人間である自分の感覚を信じて大丈夫、ということです。

弱い部分、イヤな部分、ダメな部分、を映しだしてくれる鏡がなければ自分はそれに気がつけません。

気付かせてもらって、ありがとうございます。

とワタクシは一人の時など口に出して言うようにしてみました。

そしたら、なんか少しモヤモヤがなくなるような。そして、少しずつ今まで出来なかったことが出来ていっているような。

でも、そうそう簡単には変わりませんが、ま、ボチボチやっていきましょう。

自分を信じて。













by sanahefuji | 2018-02-14 06:21 | 雑記 | Comments(0)

「心」は大切です

土曜日の朝、いつものごとく作業をしながらラジオを聞いている時、石牟礼道子さんの訃報を知りました。

石牟礼さんの代表作である「苦海浄土」を数年前に読んだ時の衝撃は忘れられません。今までに読んだどの本よりも、これはワタクシに必要な本だ、と感じました。

のどかな海辺の集落で育ったワタクシが、子供時代を過ごし、愛してやまなかったその海辺の集落のような世界が、たとえ水俣のような公害の悲劇に見舞われなくても、現代化の波に飲み込まれるかのように、どんどん失われていくのは何故なのか、ワタクシはそれをずっと考え続けてきました。

そして、これからも考え続けると思います。石牟礼道子さんの「苦海浄土」はそのための「座右の書」と言えます。

石牟礼さんの訃報に際して、「作家の池澤夏樹さんの話」、というのがネットのニュースにありましたので、ここでも紹介いたします。

「近代化というものに対して、あらゆる文学的な手法を駆使して異議を申し立てた作家だった。非人間的な現代社会に、あたたかく人間的なものを注いでくれたあの文章を、これからはもう読むことができない。本当はもっと早くから、世界的に評価されるべき作家だった。」



五島で暮らすワタクシは、この現代にあっても、子供のころの海辺の集落で感じたような「人の心」をヒトビトから感じることが、よくあります。

前の「かたし」の時も、今の「木ノ口かたし」でも。

この間の土曜日、年だけで言えば「高齢者」の男性二人(今どきの70代は高齢者には見えませんが)が「かたしのお昼ごはん」に訪れて下さいました。

本当に申し訳ないこと、と常々思っておりますが、「木ノ口かたし」というのは、一般的に言って、決して行きやすい店ではないと思います。まず第一に、土曜日しかやっていない、どこにあるのか分かりにくい、何があるのか分からない、車が停めにくい、普通の民家の敷地内なので心理的に入りにくい、店員の気が利かない(スミマセン)などなど、行きにくい要件がそろっております。

ましてや高齢の男性がお昼ごはんを食べに、普通だったらまず入らない店、だと思います。

それなのに、このお二人が何故来て下さったか。

ワタクシは、一人の方を、もう一人の方が(殆ど無理やり)連れてきて下さったようだ、とお見受けしました。

連れて来て下さったのは、ワタクシの知り合いの農家の方で、連れて来られたのは、前々からの「かたし」のお客さま、で、今も卵を買いに、よく来て下さる方です。

ふつう逆ではないか、と思いますが、そうなのです。

「かたし」に卵を買いに来て下さる方の男性は、数か月前に奥さまを亡くしておられ、おそらく今までの生活が一変してしまったのではないか、と思われ、そのことを心配した農家の方が、この間の土曜日に「かたしのお昼ごはん」に誘って連れて来て下さったようなのでした。

その、この間の「かたしのお昼ごはん」は、
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・鶏の手羽先の唐揚げ&キャベツ
・サツマイモサラダ
・お煮しめ
・茶碗蒸し
・白菜と薄揚げの味噌汁
・タカキビ&モチキビ入りカマド炊きごはん
・ブルーベリーと胡桃のマフィン

でした。

男のヒト、というのは、女のヒトに比べると、いろいろな面で不器用なもので、特に、あれやこれやと喋る能力、というのは、殆ど比較にならないのではないか、とワタクシは思います。

この農家の方も、飲み会の席では、いつも静かにお酒を飲んでいて、寡黙なのですが、やはり不器用な酒の席の女(ワタクシのことだけど)が、気の利かないながらも何かお話をしようと思って行くと、実に優しい笑顔で、しかし熱く農業のことを語って下さいます。

他の方から聞いたところによると、その方は学校は中学校までしか出ていないけれど、ものすごく高い技術を持っていて、自分の兄弟や子供たちを大学に行かせた、というような方なのです。

それを誇りに思ってはいるけれど、決して偉ぶらず、謙虚なお人柄が感じられ、ワタクシなどは、このような方はホントに農家の鑑だなぁ、と思います。

それで、その方が、自分なりの方法で、奥さまを亡くされた、その男性を思いやる気持ち、「心」というのが、ワタクシにはよく分かり、自分の「心」にも響きました。

そのような「心」というのは、本当に響くのです。こういうのを「真心」と言うのかもしれない、と思いました。

もちろん、お勘定も自分がサッと二人分支払い、帰り際には「子供に送ってやろうと思って作っている」というブロッコリー(その方は野菜農家ではないのですが)を、たくさんと、ご自宅で作ったカンコロ餅を下さいました。

なんだか、いつまでも「じーん」と温かい気持ちが残りました。

「心」を感じると、ヒトは温かい気持ちになるのです。石牟礼道子さんの書いたものは、まさにそのような「心」を感じるものなのです。

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そのブロッコリーとカンコロ餅(右端)。左のケーキは、これは別のお客さまが、いつぞやイノシシ肉を「木ノ口かたし」で配った時に、それをお持ち帰りになり、「初めて食べて、本当に美味しかったから、お礼に」と手作りの、しかもオーガニックのチョコケーキを下さいました。

物でなくても、「木ノ口かたし」では、ヒトビトのちょっとした心遣いとか優しい気持ちに、「心」を感じることがよくあるのです。

本当にありがたいこと、と気の利かない店員は、もう少し気が利くようになりたい、と思っている今日この頃です。























by sanahefuji | 2018-02-12 11:44 | 「かたし」のお昼ごはん | Comments(0)